「第14回環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」の審査結果発表
(発表日 2011/01/31)
環境報告書賞「最優秀賞」に住友林業
サステナビリティ報告書賞「最優秀賞」に武田薬品工業
株式会社東洋経済新報社(本社 東京都中央区、代表取締役社長 柴生田晴四)はこのほど優れた環境報告書を表彰する「第14回環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」の審査を終了しましたので、結果を発表いたします。
審査結果
<環境報告書賞> |
最優秀賞 |
住友林業 |
優秀賞 |
パナソニック |
本田技研工業 |
優良賞 |
味の素グループ |
神戸製鋼所 |
東洋インキ製造 |
日本興亜損害保険 |
リコーグループ |
リマテック |
レンゴー |
特別賞 |
東芝グループ |
サイトレポート賞 |
埼玉日本電気 |
リコー 電子デバイスカンパニー(池田事業所・やしろ工場) |
公共部門賞 |
島根大学 |
東京都水道局 |
三重大学 |
<サステナビリティ報告書賞> |
最優秀賞 |
武田薬品工業 |
優秀賞 |
帝人 |
富士フイルムホールディングス |
優良賞 |
曙ブレーキ工業 |
アサヒビール |
住友金属鉱山 |
住友信託銀行 |
積水化学工業 |
損害保険ジャパン |
デンソー |
東北電力 |
ブリヂストン |
特別賞 |
富士ゼロックス |
<東洋経済新報社創立115周年記念特別奨励賞> |
ステークホルダー・ダイアログ部門賞 |
TOTO |
生物多様性部門賞
|
サラヤ |
本賞の最高峰である最優秀賞は、環境報告書部門で「住友林業」、サステナビリティ報告書部門で「武田薬品工業」がそれぞれ受賞した。両社とも最優秀賞としては初めての受賞。
住友林業は環境経営中期計画のもと木材資源の持続可能な利用などPDCA(計画〜実行〜評価〜改善)が実践され、報告対象も海外へ広げるとともに、部門別目標を掲げるなど多角的な報告になっていることが評価された。また、ウェブを駆使し、生物多様性保全など各種取り組みが数値等を使って網羅的かつ詳細に報告されていることも特徴的である。
武田薬品工業はアニュアルレポートとCSRレポートを合わせた「統合レポーティング」の先進的な報告書モデルとなっており、今後のCSR報告の方向性を示すものである。戦略性の高い内容で、経営とCSRが一体化していることがうかがえる。付属のデータブックもステークホルダーの視点に立った構成が秀逸である。
このほか、今回特設した特別奨励賞のステークホルダー・ダイアログ部門賞にはステークホルダー別にきめの細かいミーティングを行い、その声を反映した形で報告書が構成されている「TOTO」が、同じく生物多様性部門賞にはボルネオで森を守るプロジェクトを実践、生物多様性関連の国際会議にも参加した「サラヤ」がそれぞれ受賞した。
(東洋経済新報社 環境報告書賞事務局)
「環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」とは
環境報告書の普及と内容の向上を願って1998年にグリーンリポーティングフォーラムと当社が創設しました。企業の環境意識と環境情報開示の重要性に対する認識が定着してきており、今回第14回は応募点数が384点と質・量ともに充実してきています。
また、時代に先駆けて2004年に「サステナビリティ報告書賞」、2007年に環境報告書賞の「公共部門賞」を創設。今後も日本の企業社会、さらには国全体として持続可能な社会の発展に少しでも寄与していければと考えております。
審査方法
1. |
一次審査として、グリーンリポーティングフォーラム(GRF)メンバーと東洋経済新報社の企業分析記者などからなる作業部会が、応募384点(うち、環境報告書92点、サイトレポート38点、公共部門41点、サステナビリティ報告書213点)のなかから、受賞候補を 66点に絞りました。 |
2. |
一次審査結果をもとに、最終審査会で、「環境報告書賞」では最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞7点、特別賞1点を、「サイトレポート賞」2点、「公共部門賞」3点を、そして「サステナビリティ報告書賞」では最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞9点、特別賞1点をそれぞれ選定しました。 |
審査委員(50音順・敬称略)
<環境報告書賞> |
枝廣淳子 |
環境ジャーナリスト |
國部克彦 |
神戸大学大学院経営学研究科教授/グリーンリポーティングフォーラム代表:審査委員 |
末吉竹二郎 |
国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問 |
角田季美枝 |
消費生活アドバイザー |
寺西俊一 |
一橋大学大学院経済学研究科教授 |
藤井良広 |
上智大学大学院地球環境学研究科教授 |
水口 剛 |
高崎経済大学経済学部教授 |
水野建樹 |
未踏科学技術協会研究主幹 |
野津 滋 |
東洋経済新報社 |
<サステナビリティ報告書賞> |
秋山をね |
インテグレックス代表取締役社長 |
足達英一郎 |
日本総合研究所主席研究員ESGリサーチセンター長 |
上妻義直 |
上智大学経済学部教授 |
國部克彦 |
神戸大学大学院経営学研究科教授/グリーンリポーティングフォーラム代表:審査委員 |
後藤敏彦 |
サステナビリティ日本フォーラム代表理事 |
佐藤 泉 |
弁護士 |
水尾順一 |
駿河台大学経済学部教授/日本経営倫理学会常務理事 |
緑川芳樹 |
バルディーズ研究会共同議長 |
野津 滋 |
東洋経済新報社 |
過去の受賞 (詳しくはこちらをご参照ください)
<環境報告書賞> |
第1回(1998年) |
最優秀賞:日本アイ・ビー・エム / 優秀賞:キリンビール、ソニー |
第2回(1999年) |
最優秀賞:トヨタ自動車 / 優秀賞:日本アイ・ビー・エム、リコーグループ |
第3回(2000年) |
最優秀賞:リコーグループ / 優秀賞:ソニー、宝酒造 |
第4回(2001年) |
最優秀賞:セイコーエプソン / 優秀賞:キリンビール、松下電器グループ |
第5回(2002年) |
最優秀賞:西友 / 優秀賞:キリンビール、リコーグループ |
第6回(2003年) |
最優秀賞:松下電器グループ / 優秀賞:アサヒビールグループ、トヨタ自動車 |
第7回(2004年) |
最優秀賞:積水化学工業 / 優秀賞:NEC、デンソー |
第8回(2005年) |
最優秀賞:シャープ / 優秀賞:積水化学工業 |
第9回(2006年) |
最優秀賞:九州電力 / 優秀賞:シャープ、デンソー |
第10回(2007年) |
最優秀賞:本田技研工業 / 優秀賞:リコーグループ |
第11回(2008年) |
最優秀賞:リコーグループ / 優秀賞:サラヤ、本田技研工業 |
第12回(2009年) |
最優秀賞:リコーグループ / 優秀賞:サラヤ、パナソニック |
第13回(2010年) |
最優秀賞:東芝グループ / 優秀賞:新日本製鐵、日本製紙グループ本社 |
<環境報告書賞・公共部門賞> |
第10回(2007年) |
京都大学 / 東京都水道局 |
第11回(2008年) |
千葉大学 |
第12回(2009年) |
千葉大学 / 東京大学 / 三重大学 |
第13回(2010年) |
宇宙航空研究開発機構 / 名古屋大学 |
<サステナビリティ報告書賞> |
第7回(2004年) |
最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:該当なし |
第8回(2005年) |
最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:キヤノン、松下電器グループ |
第9回(2006年) |
最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:サントリー、富士写真フイルム |
第10回(2007年) |
最優秀賞:富士フイルムホールディングス / 優秀賞:松下電器産業 |
第11回(2008年) |
最優秀賞:凸版印刷
優秀賞:東芝グループ、富士フイルムホールディングス |
第12回(2009年) |
最優秀賞:オムロン / 優秀賞:帝人、デンソー |
第13回(2010年) |
最優秀賞:富士ゼロックス
優秀賞:積水化学工業、セブン&アイ・ホールディングス |
「東洋経済新報社創立115周年記念特別奨励賞」とは
今回、東洋経済新報社創立115周年を記念して、特別奨励賞として「ステークホルダー・ダイアログ部門賞」と「生物多様性部門賞」を設けました。同賞は、今回の応募作品すべてを対象とし、上記テーマについての報告内容が具体性豊かでユニークかつ先進的であるなど、特に優れた報告内容が認められる報告書を東洋経済新報社が選定し表彰するものです。
審査結果等の公表と表彰式について
審査結果につきましては、本リリースのほか、1月31日(月)発売の『週刊東洋経済』(2月5日号)誌上で発表いたします。詳しい講評および記事につきましては2月21日(月)発売の『週刊東洋経済』(2月26日号)誌上に掲載予定です。また、1月31日(月)以降、東洋経済新報社のホームページにて、講評・審査過程などを順次掲出いたします。
表彰式およびシンポジウムは、2月24日(木) 東京會舘(東京都千代田区)で行います。
取材などのお申し込みは、事務局・田辺までメール(kankyo@toyokeizai.co.jp)でお寄せ下さい。ご招待状をお送りいたします。
→審査過程、審査雑感、応募企業一覧等につきましてはこちらをご覧ください |