環境報告書賞 サステナビリティ報告書賞

 1998年、わが国における企業の環境情報開示に対する認識を高め、環境報告書の普及と水準の向上を願って創設した『環境報告書賞』も、おかげさまで今回で第5回を数えることになりました。この間、わが国の環境報告書は質的にも量的にも著しい進化をとげています。

 たとえば応募数でも、第1回環境報告書賞の応募は47点だったものが、第2回73点、第3回100点、第4回は192点と急増し、今回は242点に及びました。また、読みやすさの工夫やデータの拡充といった編集面での改善はもとより、環境会計や第三者認証の導入や社会環境報告、サスティナビリティ(持続可能)報告など対象をより拡げた新しい取り組みにも積極的な姿勢をみることができます。

 諸外国でも優秀な環境報告書を表彰する制度が90年代初めから始まっており、企業の環境意識の向上に実績をあげています。私どもも多様性を尊重しつつ、先進性と公平性・透明性を兼ね備えた表彰制度として、さらに充実を図って参ります。わが国における環境意識や環境情報開示に対する認識が一層深まり、持続可能な社会に向けた市民と企業との対話を促進する一助となれば幸いです。

 「第5回環境報告書賞」の審査結果、選考委員による講評、受賞企業による「受賞のことば」などが『週刊東洋経済』2002年5月11日号に掲載されていますので併せてご覧下さい。

東洋経済新報社
グリーンリポーティング・フォーラム