ブラックロック証券 : 最も元気な資産運用会社に、最も元気な資産運用手段が加わった。

制作・東洋経済広告企画制作部
top interview お客様のあらゆるニーズに応えるために。
ブラックロック・ジャパン株式会社代表取締役 有田浩之 ─ブラックロックは世界的な金融危機のなかでも輝いていた数少ない資産運用会社です。その理由はどこにあるのでしょう。

有田 いくつか考えられますが、第一に元々ブラックロックはまずリ スクマネジメントありきの資産運用会社だったということでしょうか。モーゲージを制する者がアメリカの金利を制するともいわれていた1980年代の後半、情報から疎外されがちなバイサイドのお客様のためにリスクを客観的に把握するとこ ろから出発しました。

 その後、国際資本市場のリンケージが進み、お客様のグローバルな資産クラスへの要望が高まるにつれて、リスクマネジメントのサービス業務への需要が増大し、現在ではブラックロック・ソリューションズを通じたリスクマネジメントの契約サービス資産の総額は実に約7兆ドルに上っています。事業活動のベースとしてこうした基盤が備わっていることが、背景としてあると思います。

─米国政府が金融機関の救済に取 り組むにあたってはアドバイザーの役 も果たしましたね。

有田 そうですね。当社グループに おいては、金融危機が逆に存在感を 相対的に高めたといえるかもしれません。他にも理由はいくつか考えら れます。ブラックロックは若い企業であり、まだ創業者が第一線で活躍 しています。おのずと力強いメッセージがつねに発せられており、 チームワーク重視というコーポレー トカルチャーが浸透しているので、 過去の統合においても短期間でシナジーが生まれやすかったのです。  また、ブラックロックは独立系の資産運用会社であり、基本的に自己のバランスシートでのポジションも持たないため、その業務はすべてお客様本位で遂行します。こうした資産運用にあたる際の姿勢も、信頼をいただけたのではないでしょうか。

─今回はBGIを統合して2位以下を圧倒的に引き離す資産運用会社になりました。

有田 規模の拡大は合併の目的ではありません。お預かりするお客様の貴重な資産を運用する力を最大限に高めるのが本来の狙いです。おかげさまで新生ブラックロックはこの狙いをほぼ意図した通りに実現することができました。

 ほとんどすべての資産クラスがあり、アクティブとインデックスの運用方法がある。ブラックロック・ソ リューションズがあり、そして「i シェアーズ」があります。ですから、新生ブラックロックはほとんどすべてのセグメントにおいて自らお客様の資産運用にあたることができます。 お客様のデシジョンメーキングの川上においても、お手伝いをさせていただけるだけの組織力が備わったといえるのではないでしょうか。

 折しもわが国では製造業が苦戦を強いられています。日本の国富を継承するためにも、資産運用会社が川上段階からしっかりとした運用に取り組む責任を果たさなければなりません。今回の統合で、より一層そうした体制を整えることができたといえるでしょう。