白河桃子の「誤解された婚活」〜婚活ブームを検証する

第1回 婚活ブームで何が起こったか?

image 「婚活=結婚活動の略語」という言葉がはじめてメディアに登場したのは、2007年11月7日に発売された『AERA』である。その後、2008年3月に『「婚活」時代 』(山田昌弘中央大学教授、白河桃子共著)が出版され、婚活は多くのメディアにとりあげられ、ブームとなる……
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第2回 婚活の限界

image 今、どれだけの人が婚活をしているのか? それに関しては、2007年から3年間にわたって東大社会科学研究所が実施している「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」で見ることができる(2007年、2008年、2009年、20〜34歳、35〜40歳の男女を調査(2444名))……
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第3回 婚活ブームのメリット、デメリット

image 婚活の認知度が本格的に高まったのは、2009年4月クールの、月9ドラマ「婚カツ!」(フジテレビ系列)と「コンカツ・リカツ」(NHK)の2本の放映がきっかけだったと思う。「ドラマを見て、元の本があることを知り、慌てて買いました」県庁の婚活イベント担当者に、そう言われたぐらいだ。2009年、もう婚活は独り歩きしている……
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最終回 これから婚活するあなたに

image 「『婚活』って昔からある言葉だと思っていました。つい最近できた言葉なんですね」ある大学の講義で女子大生に言われ、言葉の定着のスピードの速さに驚いた。「時が来れば就活するように、結婚したければ、出会いが天から降ってくるのを待っていてもだめなのだ……」そうした意識はかなり定着したと思う……
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image 白河桃子(しらかわ・とうこ)
ジャーナリスト&ライター 東京生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業。
「プレジデント」、「シュシュ」、「ジンジャー」、「日経」アソシエオンライン、「日経」新聞サイト、その他婦人公論など多数女性誌に執筆。女性の年代別ライフスタイル、未婚、晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマで、その膨大な取材量には定評がある。
山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『「婚活」時代 』(ディスカヴァー21刊)が19万部のヒットに。「婚活」は2009年度流行語大賞にノミネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり、今日も注目されている。
公式ブログ:http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/
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