制作・東洋経済広告局企画制作部

社会に開かれた学びが

「モラリスト×エキスパート」を育む。

今ほどモラルが問われている時代はない。
そんな現代に、立正大学は『「モラリスト×エキスパート」を育む。』ことを高らかに宣言した。
モラリストとは、高い自律心や感受性、教養に裏付けられた、流されることのない行動指針を持った人。
その基盤の上に、立正大学では8学部それぞれの専門性や技術を積み上げ、社会に向かって行動する。
そんなモラルと専門性をかけ合わせた人材こそを、時代は求めているのだから。
 学生と一緒になって社会に働きかける。そんな教員や職員が立正大学にはいる。大学の講義室に閉じこもらずに、外に出る。それが学生の共感を呼び、「モラリスト×エキスパート」な学生が育っている。
地域安全マップの普及で人を不幸にする犯罪を減らしたい
本田悠佳さん(右端)や小熊亮輔さん(左端)  「あなたが犯罪者ならどう思いますか?」。地域安全マップの講習会。立正大学の犯罪社会学研究会会長、本田悠佳さん(4年)の問いかけに、街頭に出た参加者たちは、犯罪が起こりやすい場所かどうかをチェックしようと周りの風景を見回した。

 地域安全マップは、文学部社会学科の小宮信夫教授(犯罪社会学)が考案・開発した被害防止能力向上のためのツールだ。「機会なければ犯罪なし」が基本の新しい犯罪社会学では、犯罪を起こす人より、犯罪の起こる場所に注目する。「(誰もが)入りやすく、(誰からも)見えにくい場所」で犯罪は起こる。そうした場所では、落書き、散乱ゴミ、放置自転車もしばしば発見される。マップづくりのプロセスを通じて、街角の景色から犯罪者の好きな場所を見抜くノウハウを身に付け、未来の犯罪を予測できるようになることが狙いだ。

地域安全マップづくり  きっかけは、2002年の社会調査実習の授業だった。地域安全マップづくりの課題を出すと、学生たちは夢中になって取り組んだ。「これは使える」。そう気づいた小宮教授は、マップづくりの普及に取り組み始める。この考えに学生たちも賛同。小宮教授のゼミ生を中心につくるサークル・犯罪社会学研究会の学生が、講習会の指導助手を引き受けた。

 当初は白い紙に黒マジックで描いていたマップを、折り紙や色マジックでカラフルにして、子供たちが楽しめるようにしたのも学生のアイデアだ。地域安全マップは教授と学生が二人三脚で進化させてきた。今では、東京都をはじめ全国各地で効果が認められ、学生たちは大人向けの講習会、子供向けの教室に出かけては、作り方を手ほどきしている。

小宮信夫教授  本田さんも最初は、教育委員会などの幹部級の大人を相手に“指導”することに緊張した。マップづくりの最中にけんかを始める子供たちにとまどうこともあった。しかし、「最近は自信を持ってできるようになりました。学生時代にこれをやったと言えるものができたのがうれしい」と、胸を張る。マップづくりを教えた子供がくれた折り紙は宝物になった。そして、彼女の経験は、「家族がひったくりにあった」ことで、マップに関心を持った小熊亮輔さん(3年)ら後輩に引き継がれていく。

 小宮教授は「指導者という立場が学生を鍛える。社会人相手に堂々と振る舞い、教え導く。子供たちの前では、教える側の自分自身のモラルも問われる。そうした総合的な人間力が育って、初めて犯罪社会学の専門知識も生きる」と話す。就職先でマップ教室を企画し実現したり、NPO法人を立ち上げた教え子もいる。最近は「地域安全マップをやりたくて立正大学に来た」と言ってくれる学生にも出会うようになった。
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