食の歴史と日本人

川島 博之著
2010年10月29日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492044025 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:248


環境・産業大国の原点は「食文化」にあった!!



 なぜ日本人は、少ない農地で多くの人間を扶養することができ、食べ物を残すことに罪の意識を感じるのか。反対になぜ多くの国々の人々は食べ物を残すことにそれほど罪の意識を感じないのか。英語には「もったいない」という言葉が見当たらないが、なぜ日本語にはあるのか。



「勤勉」「もったいない」など日本的精神の誕生を「食」の歴史という視点から分析した異色の日本人論。『「食糧危機」をあおっていけない』(文藝春秋)や『食料自給率の罠』(朝日新聞出版)など、食と農に関する話題書を送り出してきた著者が、産業大国・環境大国の原点は、日本の「食文化」にあったことを解き明かす。


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概要

産業大国・環境大国の原点は、日本の「食文化」にあった! 「勤勉」「もったいない」など日本的精神の誕生を「食」の視点から分析した異色の日本人論。

目次


第1章 人口過多の国
第2章 少ない農地
第3章 稲作と日本人
第4章 動物性たんぱく質と日本人
第5章 食の歴史と自給率
第6章 食の歴史が生んだ「もったいない」

 

著者プロフィール

川島博之
かわしま・ひろゆき

東京大学大学院農学生命科学研究科准教授.
1953年東京都生まれ.1977年東京水産大学卒業,1983年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得のうえ退学(工学博士).東京大学生産技術研究所助手,農林水産省農業環境技術研究所主任研究官,ロンドン大学客員研究員などを経て,現職.

主な著書に,『21世紀の環境予測と対策』(共著:丸善,2000年),『バイオマスハンドブック』(共著:オーム社,2002年),『世界の食料生産とバイオマスエネルギー』(東京大学出版会,2008年),『「食糧危機」をあおってはいけない』(文藝春秋,2009年),『日本の食料戦略と商社』(監修:東洋経済新報社,2009年),『農民国家 中国の限界』(東洋経済新報社,2010年),『食料自給率の罠』(朝日新聞出版,2010年)がある.