セカンドライフ参入企業座談会 01

■写真左から日本テレビ編成局デジタルコンテンツセンター・エグゼクティブディレクターの土屋敏男氏、同デジタル制作部長の若井真介氏、サントリー宣伝部の牧野清克氏、吉永冬美氏、東芝広告部の荒井孝文氏、マグスル社長の新谷卓也氏。
見やすい大きめの写真はこちらをクリック!
9月27日、マグスル内にSIMをオープンさせたばかりのサントリー、日本テレビ、そしてSIMを準備中(10月1日にオープン)の東芝の担当者が一堂に会し、セカンドライフ参入を決めた経緯、今後の展望を語ってもらった。
第1回 意外に高い「社内の障壁」をどう乗り越える?
■東芝、サントリー、日本テレビのSIMはいずれもマグスルの日本人コミュニティの中にある。上空からみた地図(↑)をみれば、そのことがよく分かる。
新谷 セカンドライフが話題になっている。次々に色々な企業が参入しているというニュースをよく目にします。しかし、実際には参入している企業はそれほど多くないというのが、参入支援ビジネスをしている私の実感です。
増えているのは、当社のような参入支援ビジネスをしている企業であって、一般企業は検討段階で社内の反対にあい、99%が実現していないというのが実状だと思います。
しかも、「参入して何をすればいいのかわからない」という担当者の方も多いんです。可能性を感じ参入したものの、その先が案外難しいと感じている企業の方もたくさんいらっしゃいます。
そこで今回は、「参入した」という事実にとどまらず、面白い仕掛けをされている企業の皆様に集まっていただいて、参入の際に社内を説得するコツや、面白い仕掛けを実現した背景をご紹介していただければと思います。まずは自己紹介かたがたよろしくお願いします。
土屋 日本テレビの土屋です。10月3日から毎週水曜日深夜に放送する「デジタルの根性」を、全編セカンドライフ内で収録して放送しています。
■10月9日にShiodome Islandで行われた収録の様子。土屋プロデューサーもアバターで登場!
若井 同じく日本テレビの若井です。セカンドライフでは番組作りのほかに、9月25日にSIM「Shiodome Island(汐留アイランド)」をオープンしました。
実は参入検討を始めたのは7月で、最初はプライベートでセカンドライフを楽しんでいるメンバーが集まって自発的に会議から始まりました。そこに偶然にも土屋が電話をかけてきまして、「セカンドライフって面白そうじゃない?何かやらないか」と言い出した。タイミングがよすぎた(笑)。
急遽土屋も会議に参加するようになり、突貫工事のようなスピードで「汐留アイランド」をオープンし、その中で番組撮影も開始しました。おそらく、一般企業の方にはあんまり参考にならない例だと思います(笑)。
牧野 サントリーの牧野です。今年9月20日にSIM「SUNTORY ISLAND“Sanctuary(サンクチュアリ)”」をオープンしましたが、実は参入を決めたのは今年3月末になります。
荒井 東芝の荒井です。セカンドライフ参入は3月からになります。
最初に展開したのは携帯電話のプロモーションで、顔がTの形をした携帯電話用宣伝キャラクター「トウシバ犬」活用したもの。そこで手応えを感じ、その後は、東芝PCのオリジナルキャラクター「ぱらちゃん」を使ったパソコンキャンペーン、HD映像プロモーションビデオ「A New Visual Odyssey.」に登場する帆船をセカンドライフ内の乗り物として運行するキャンペーンなどを展開しました。10月にはSIMのオープンを予定しています(編集部注:10月1日にオープン)。

■東芝のSIMには空を飛ぶ大型帆船が停泊している。
牧野 新谷さんから、「セカンドライフに参入する際には、大きな障壁がある」というご指摘ありましたが、サントリーも日本テレビさん同様、ほとんど反対なく、まずはやってみろ、ということになりました。

■サントリーのSIMの外観。コミュニケーションスペースがふんだんに用意されている。
牧野 当社には「やってみなはれ」の文化がありますので。これは参入を検討した時期にも影響があるかもしれません。当時は今ほどセカンドライフが話題になる前でした。逆に社内説得がしやすかったように思います。
参入が決定した後で、「セカンドライフ内で億万長者誕生」とか、「ギャンブルができる」といったニュースが出たので、参入が決まった後で「大丈夫か?」といった懸念の声もあがりました。
荒井 牧野さんがおっしゃる、「セカンドライフは大丈夫なのか?」という意見は、ほとんどの場合、そういう声をかけてくるのはニュースや本でしかセカンドライフを知らない人から出てくることが多いように思います。「費用対効果はどうなんだ?」という声も、やはりセカンドライフをやったことがない人から出ることは多い。現段階では、可能性も含めてトライアルするという気持ちが大切ではないかと思います。
ただ、もちろん社内には色々な意見がありますから、説得するための材料は必要です。当社の場合は、参入が決まる前にトウシバ犬のデモ画面を作りました。成果物を先に作った上で説得すると、何もない状況で説得するよりもはるかに理解が得やすかったですね。
−−参入の際、予算はどの程度かかっているのでしょう?
荒井 東芝では、Web広告のひとつとして予算を算出しています。それほど大きな予算をかけているわけではなくて、数百万円規模ですね。
若井日本テレビは、もともと社内にプログラムや、CG制作のプロがいますから、低コストでやっています。
牧野 サントリーの場合は、それなりに予算はかけていますが、現在は商品ブランドごとにサイトを作るのが通常ですが、それと同程度の予算です。社内からは、「そんなコストで3Dができるのか?」と驚かれることもあります。
第2回は明日掲載! お楽しみに!!
投稿者: Nihonbashi Writer 日時: 2007年10月10日 21:06 | パーマリンク| 最新ニュース
