セカンドライフ参入企業座談会 03

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いよいよ第3回(最終回)となります。第3回目は「参入後も継続していくためにはどうすればいいか」という点がテーマとなっています。
あらためて座談会出席者は・・・・
サントリー 宣伝部 牧野清克氏
東芝広告部 荒井孝文氏
日本テレビ 編成局デジタルコンテンツセンター 土屋敏男氏
日本テレビ 編成局デジタルコンテンツセンター・若井真介デジタル制作部長
マグスル 新谷卓也社長
「継続」するためのコツは?
新谷 セカンドライフは、参入した後に継続していくことこそ難しいという意見もありますが、その点はいかがでしょう?
牧野 やはり情報の更新をどうするのか、この点も苦心したポイントのひとつです。ユーザーの楽しみのひとつがコミュニケーションであることを考えると、人が滞在したくなる空間を作り、1人でも多くの方にやって来ていただき、コミュニケーションをとってもらうことも重要です。
土屋 セカンドライフ内で番組作りをすると決めてから、「汐留アイランド」の中にカフェバーを作ってもらって、毎日、5分間だけでも必ず顔を出すようにしています。「毎日必ず顔を出す」というアナログな発想が実は重要で、そこから生まれてくるものも大きいように思います。

■土屋氏は毎日ログインしてこのカフェで訪れたお客さんの"接待"を行っている
若井 みなさんご承知の通り、土屋はかつて、「進め電波少年」などのテレビ番組に自ら出演していた有名人ですから、本人が広告塔でもあるんです。
土屋 ところがですね、SIMをオープンした9月25日、私はSIMの外に出て、外でオープンを待っている人たちとお話をしていたのですが、いざオープンの瞬間、みんなが私を差し置いて我先にウワーッとSIMの中に入っていくんですよ。この光景はホントにおもしろかった(笑)。
新谷 (笑)それは得難い経験ですね。
若井 番組収録の際も、スタジオに色々な方が集まっていただくことが可能です。「ズームイン朝」が放送する際、個人宣伝用の看板をもった方がカメラに入っていることがありますが、セカンドライフ内スタジオでも、著作権的に問題があるものでなければ、映っていただいてもかまいません。
牧野 バーチャルな世界でサントリーの飲料を売るといった、バーチャルとリアルな境界線をなくすような仕掛けを行い、その結果得られるノウハウというのは、実はリアルな世界にも生きてくるんではないかと思っています。

■サントリーのSIM「サンクチュアリ」の全景
新谷 これまでバーチャルの世界で、飲食物は鬼門とされてきました。ところが、サントリーさんのトライアルによって、バーチャルな世界で、有料で飲料を売っても、それを購入するお客さんがいることがわかりました。
リアルの世界だってこれから何が流行るのかわからない。バーチャルな世界で、色々と試してみて、その結果をリアルに持ち込むといった実験も可能かもしれませんね。
荒井 当社もこれまでは不定期なキャンペーンを行ってきましたが、SIMを作るとなると定期的に何かを続けていくことを真剣に考えないといけない。今日のお話はその上で、大変参考になります。

■10月1日にオープンした東芝のSIM
新谷 最初からSIMを持つ企業が多い中、東芝さんはそういう戦略をとられなかった。どんな狙いがあってのことですか?
荒井 最初にSIMを作って人に来てもらうよりも、まず人がいるところに出て行くところから始めるべきだと考えたからです。最初にSIMを作ってしまうのは、ハードルが高すぎるともいえます。最初に、色々と試行錯誤しておけば、SIMを運営する際にも生かせると考えました。
新谷 バーチャルワールドには、ならではの特性もあれば、ならではの弱点もある。例えば、Webサイトは画面には登場していないが、サイトを見ている人が実はたくさんいます。ところが、バーチャルワールドはシステム的な問題から参加している人=見ている人になります。となると、実際に見ている人は本当に少数に過ぎません。
その代わり、先ほどの日本テレビさんのテレビに東芝さんの広告を載せられますよといった、サイト内でコミュニケーションをとることで、新しいコラボーレーションが生まれる可能性も秘めている。「サイト内お隣さん」とどう連携していくのかも、重要なポイントだと思います。
若井 実は東芝さんが運航されていた船に乗って、セカンドライフ内を散歩していたのですが、乗り合わせた人が、「あそこがサントリーのSIMだよ!」と教えてくれるんですよ。途中でなぜか船から落ちてしまったのですが(笑)。

■東芝が運航している大型帆船
牧野 ぜひ番組収録を当社のSIM内で行って頂ければ、と思います(笑)。
新谷 そういうコミュニケーションがこれまでは考えられなかった新しい可能性を生むことも十分に起こり得ると思います。まずはやってみて、そこから色々な可能性を探るというのが王道なのかもしれませんね。
投稿者: Nihonbashi Writer 日時: 2007年10月12日 14:32 | パーマリンク| 最新ニュース
