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【来週の投資戦略】膠着したまま「業績相場」突入か 週後半の発表銘柄の値動きに注目 - 09/04/18 | 06:00

 相場は日経平均終値が9000円の大台手前で立ち往生する胸突き八丁の展開が続く。今週前半で大台乗せを実現するには、米国株価が堅調を維持しつつ、円が1ドル100円台、1ユーロ132円台を回復することだろう。裏を返すと、米国株価が堅調でも円高がさらに進行すれば、外需関連株の上昇期待が減退するリスクがある。その場合は日経平均が25日移動平均線の位置する8500円近辺まで反落するリスクを念頭に入れたい。

 さて、来週後半は日経平均採用銘柄の本決算発表が始まる。23日木曜日はKDDIの1社だが、24日金曜日は、花王、中外製薬、リコー、JFEHD、野村HD、東宝と各業種の代表銘柄が1社ずつ登場。翌週27日以降の発表本格化を控え、「業績相場」の傾向を占う重要な週後半となる。
 先週末の外需主力株の値動きをみると、鉄鋼、半導体部品、工作機械、鉄道車両などが戻りを試す好地合いにある。これらに関連する低位株にも物色の矛先が向かっており、その際は、好財務で、今年後半から業績回復の期待が持てそうな銘柄が選別されている。

 ところで、話は変わるが、相場が膠着する要因として、腰が引けた投資家心理の影響を指摘したい。世界の投資マネーは成長期待の高まる新興国や割安感のある欧米に傾斜する動きはあっても、政治経済の先行き不安のある日本には極めて限定的な動きしかみられない。内外の機関投資家は「下値は積極的に拾うものの、上値を追いかけるほどの実弾買いを入れる気配はない。むしろ大手系列の半導体メーカーにみられるグループ再編の動きや、アデランスやレナウンのような定時株主総会前の経営権取得を狙うファンドの買収攻勢に注目する」(大手金融機関の運用担当者)。
 機関投資家は基本的には、戻りをとった日本株に対して様子見を貫く。一部のファンドが、「カラ売りを仕掛ける地合いでもなく、値上がり益を小刻みに積み上げるのも難しいから、M&Aを仕掛けて運用益を獲得する投資手法を組んだほうが効率的だと考えている」といったほうが正確なのだろう。来週以降、3月以降の戻り相場で株価が値上がりせずに本業不振が長期化する見通しの出遅れ放置銘柄群が、M&A絡みの思惑で下値を切り上げる局面があるかもしれない。

 足元の相場付きは、出来高をみる限りはエネルギーは高まっている。しかし、資金に余裕のある個人が、需給面から値上がり余地のあると判断した銘柄に対する買い戻しや押し目買いを行う循環物色が中心だった。「内需株は投げ切っていないので重たい。出遅れの中小型株に専念したくとも買える銘柄が見当たらない。結局は信用倍率が異常とも言える低さの好需給銘柄に対する買い戻し期待が持続しているだけ」とある市場関係者が冷静に相場を分析している。
 よって、好需給銘柄は数多いが、乗るかそるかの購入は高値掴みのリスクを伴うので、決算発表通過後を狙うほうが無難だろう。
(株式ウイークリー編集長 古庄英一)

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