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「アジア=わが家」なり(1) - 11/01/25 | 16:18


岡本和久 I-Oウェルス・アドバイザーズ社長


 新しい年を迎えて、私は何となく明るい気分になっています。たくさんの問題は抱えていますが、少しずつ改善の方向が見えてきているからです。今回は、書いている本人の私も「ちょっと乱暴かな」と思いつつも、夢を込めて「言いたい放題」を書かせていただきます。

 一昨年の政権交代で過大な期待が民主党に寄せられたものの、昨年は失敗続きで、この先どうなるのか、少々不安な一年でした。しかし、政府債務や税金の問題なども、ようやく「何とかしなければ」という機運が出てきています。どうにも病がひどいので、今までは「漢方薬で時間をかけて治療を」と思っていたのが、やはり、この際、覚悟を決めて手術を受けようかという気になってきたようなものです。政府も思い切って野党から閣僚を指名するなど、オール・ジャパン・チームで党派をまたいだ最強内閣をつくるぐらいのことをしてもらいたかったと思います。

 最近、明治時代の証券市場について調べていましたが、つくづく、「政権交代は何とかできても、新体制をつくるのは難しい」ということを感じます。明治維新という政権交代があったのは1868年です。廃藩置県が完成したのは1871年、廃刀令と秩禄処分で武士の特権がすべて廃止されたのは1876年です。大日本帝国憲法が制定されたのは、維新から21年後の1889年です。

 この「平成維新」が明治維新と比べてどれぐらい大変なものか、という議論はあると思いますが、幕末〜明治のあのすばらしい人たちですら、随分、時間がかかっているのを見ると、1年や2年で実績が出ないといってあまり非難もできない、という気がします(もちろん、方向性そのものがぐらぐらしているという問題はありますが……)。 

 明治時代は、政府も大変だったでしょうが、また、市民も大変だったと思います。多くの人にとって、それまでは自分の属する藩が「世界」だったのが、急にもっとずっと大きな「日本」が活動の場になったのです。この変革に乗り切れずに落ちこぼれていった人も多いでしょう。地方から東京へ出ていき、さらには世界にまで活動を広げた人もいます。今、多くの人にとって「わが家」は日本です。しかし、これから求められるのは「アジア=わが家」という感覚ではないかと思います。

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