先入観なく日本を見たら――再評価される日本と日本株(1) - 10/11/25 | 16:18

岡本和久 I-Oウェルス・アドバイザーズ社長
今年も株式市場はそれほどパッとしませんでした。まあ、マーケットのことですから、来年どうなるかという予測はほとんど意味がないことはおわかりだろうと思います。ただ、最近、「あ、なるほど・・・」と思うような面白い出来事があったのでご紹介します。
つい最近、フィラデルフィアで富裕層向けの投資顧問をしているアメリカ人と会ったのです。彼はこれまでアメリカ以外には投資をほとんどしていませんでした。しかし、アメリカは今後、相当、長期にわたる冬の時代に入ったに違いないと判断し、今回、日本と中国を視察に来たそうです。
これまでは海外投資をしていなかったそうで、彼は日本と中国についてほとんど何も知りませんでした。つまり、まっさらな状態で両国を訪問したのです。日本でも企業訪問をするというより、国の雰囲気をつかみたかったようで、明治神宮に行ったり、高尾山に登ったり、また新幹線に乗ってみたりと、まあ、観光旅行と区別がつかない出張のようでした。
しかし、全然日本も中国も知らない人が両国を訪問して持った感想は新鮮でした。中国については「なぜ、あんなに焦っているのだろう」「ムリとも思えるほど頑張っているけど続くのだろうか」と不思議がっているのです。タクシーに乗っても運転は乱暴だし、店に入ってもほとんど英語は通じないばかりか、対応も粗雑であるというのです。
それが、日本に来たらすべてがきちんとしている。タクシーの運転手もマナーがいいし、約束の場所がわからずちょっとウロウロしていたら、会場の人が仕事の手を休めて案内をしてくれた。英語は確かに通じにくいところもあるが、言葉が不要なぐらい安心感を持つことができたと、すっかり日本のファンなのです。
もちろん、「なぜ、中国が必死に成長しなければならないのか」とか、「今の中国は1960年代の日本のようなものだからね」というような話はしたのですが、やはり初めて投資をする人にはちょっと不安があるようです。
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