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《特集・資産防衛》毎月分配型投信はホントにお得? “国民的”投信グロソブの真実(1) - 08/10/21 | 17:30


 「皆さまの将来に対する不安を解消する商品です」。9月中旬、いちよし証券横浜支店。一階の会議室で開かれた「グローバル・ソブリン・オープン運用報告会」で、こんな声が響いた。

 会場はほぼ満席。高齢者を中心に45人が参加した。伊川充支店長は「会場の関係でお断りした方もいたほど。これほどの盛況は今年初めて」と、あらためてその人気に驚く。

 グローバル・ソブリン・オープン(通称グロソブ)。国際投信投資顧問が運用するこの投資信託の名を、多くの投資家は一度は耳にしたことがあるだろう。何せ純資産は5・4兆円と世界2位。保有者は約160万人、国民の100人に1人超が保有する「国民的」投資信託なのだ。

 グロソブはその名のとおり、海外の先進国の国債(ソブリン債)に投資する商品。最大の特徴は、毎月支払われる分配金だ。報告会に参加した65歳の男性は「今は年金生活だが、それだけでは心細い。サラリーマン時代のように毎月何かしらの収入があると心強い。投資先はトリプルAの先進国ばかりで、心理的にも安心」とグロソブを保有する理由を語る。

ユーロ高の調整続けば基準価額に影響

 グロソブ人気は衰えを知らない。設定11年目の今年も、8月まで3807億円の資金が純増した。昨年野村証券など大手が加わった販売会社も、今年は地方銀行や信用金庫を中心に増加し、現時点で348社に及んでいる。

 “リピーター”も多い。いちよし証券では「10人に7人が追加で購入する。特に3度目で高額購入になる人が多い」(伊川支店長)。それほど分配金の“威力”は強烈だ。

 グロソブだけではない。投資信託協会によると、公募株式投信に占める毎月分配型のシェアは、8月末に56・4%と過去最高を記録した。純資産高上位10ファンドのうち実に9つが毎月分配型(下表)。現在のような相場の下げ局面では、その安定感から毎月分配型の人気が相対的に高くなる。

 グロソブ10年の歩みをまとめたのが下グラフだ。そこからは一つの事実が浮かび上がる。グロソブが、円安を追い風に運用成績を伸ばしてきたということだ。

 グラフの赤線は分配金再投資換算の基準価額。青線が基準価額。赤線がファンドの実際の運用実績と言ってよい。投資家の預けた1万円を、グロソブは10年かけて約1万5000円にした計算だ。年率にしておよそ4・1%。そしてグロソブが高い運用実績を上げた期間は、円安の時期とほぼシンクロする。

上位10ファンドのうち9つが毎月分配型

グロソブの10年

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