石油ピークで食糧危機が訪れる 石井吉徳著 - 09/11/17 | 08:00


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 世界が直面する最大の問題は石油枯渇である。過去にも油田は次々に発見されてきたし代替エネルギーでもカバーできるという世間の常識は間違いで、エネルギーの評価は質を抜きにしては論じられない。これが著者の永年の主張である。

 確かにEPRという指標でみれば新油田も代替エネも質が悪い。その点からもオイルピークが重要なのだが、さらに進んで早晩、食糧危機が不可避であることに本書は警鐘を鳴らしている。実際、世界の食糧供給は石油なしには成り立たないにもかかわらず、貴重な石油の浪費が続いている。

 地球は有限であり、石油をはじめとする資源を大切に使う「もったいない」の精神、リサイクルよりリデュースこそが基本だという。成長至上主義が転機に来ていると考えれば、指摘の多くはもっともであり、時代は今、発想の転換を迫られているといえる。平易に書かれており、多くの2色刷り図表・イラストも理解を助けてくれるだろう。(純)

日刊工業新聞社 1680円

  
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