(第42回)<弘兼憲史さん・後編>子どもは甘やかさず、格差を自覚し生き方を学ばせろ(1) - 08/05/09 | 18:00


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●幼いうちは詰め込め!

弘兼憲史  教育に関して言えば、子どものときはあまり子どもに自由に考えさせたり自由に遊ばせたりするよりも、理不尽であってもガチガチに詰め込ませたほうがいいと思っています。極端にいえば、殴ってでも詰め込ませるほうがよいと。だってまだ、判断力がつかない時ですから。ある程度成長したら、例えば高校生くらいになったら自己責任で任せてもよいと思いますが。

 たとえば、小さい子の教育って、外国人の家に行くと、躾に非常に厳しいことがわかります。テーブルマナーでもちょっと変なことをしたら、すぐに叩かれます。日本は子ども中心になっているから、ファミレスで子どもたちがガチャーンとやっても、おじいちゃんおばあちゃん、若夫婦が皆でただ笑って見ているだけという光景も珍しくありません。子どもが「嫌だ、欲しくない」とだだをこねたら、「それじゃあ、何が欲しいの?」って、あんな過保護なのはね……。僕だったら、大声で泣き叫ぶ子どもは引っ張り出して、外に一緒に出ます。子どもたちが小さい頃は実際にそうしていました。もちろん、子どもに人権はあります。しかし、過度に子どもの自主性に任せると、勉強しても遊んでもいいよといえば、100%遊びのほうにいきますからね。それでいいわけがありません。むしろ、低学年の時は理屈より先に覚えこませる。ある程度基礎が身についたら論理的なことを教えるほうがいいと考えます。
あと、教師を子どもが尊敬しなくなったのは、教師が叱らなくなって、怖くないからです。学校でも怒られない、家庭でも親が怒り方をわからない、だから自我のふくらんだモンスターになっちゃう。自分の興味のないものはただの風景でしかない。逆に、自分の好きな分野には突き進む。「オタク」が悪いわけではありませんが、非常にバランスの悪い人間ができあがってしまいます。 携帯電話を持つようになれば、携帯という個室がありますから、人と話をしていようが何をしていようが、自分の個室、世界にいます。あれは、「あんたの自由にしなさい」とマネジメントした結果がそうなっているわけですからね。ある程度、人権とは別の意味で力で抑えることは子どもにとって必要なことだと思います。

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