婚活の限界――白河桃子の「誤解された婚活」・婚活ブームを検証する 第2回(全4回)(4) - 09/12/14 | 08:10

フランスや米国などの欧米の先進国では「中流男性の没落」と「女性の社会進出」が同時に起こることで、1970年代以降「専業主婦モデル」から急速に脱却し「共働き」夫婦に移行し、同時に少子化も徐々に回復していく。
日本は「「女性の社会進出」がすすまず、その代わり「パート主婦」「趣味的仕事主婦」とフルタイム就業夫の組み合わせである「新専業主婦型」モデルが1980年代ぐらいから台頭した。
そしていま、「中流男性の没落」が進んでいるのに、「フルタイム共働き」型夫婦に移行できない苦しい時期を迎えている。
●「男が働き、女性は家事育児」という「昭和的結婚観」からの脱却
どんなにハウツーや婚活サービスを駆使しても、「養う夫」「家庭を支える妻」という「昭和型結婚観」のままでは、「養える男性」の数の限界には太刀打ちできない。婚活女性の数だけ「養える男性」、正確にいえば、「女性が働かなくても中流家庭を支えることができる男性」の数はいないと思う。
婚活の限界を突破するには、「男が働き、女性は家事育児がメイン」という「昭和的結婚観」からの脱却という婚活中の未婚者の意識変換、さらに制度の応援も必要となる。
「婚活力は稼ぎ力。とにかく女性も働き続けましょう」
地方に行くと、そう話すことがむなしくなるほど、「雇用」自体がないのだ。女性の「就業継続支援」と男女両方の「雇用」機会の創設は、婚活支援と同時にあるべきだ。
次回は「婚活ブームのメリット、デメリット」に焦点をあてる。
白河桃子(しらかわ・とうこ)ジャーナリスト&ライター 東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。
「プレジデント」、「シュシュ」、「ジンジャー」、「日経」アソシエオンライン、「日経」新聞サイト、その他婦人公論など多数女性誌に執筆。女性の年代別ライフスタイル、未婚、晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマで、その膨大な取材量には定評がある。
山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『「婚活」時代
公式ブログ:http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/
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