パート4「数学は言葉」(第7回)言葉としての数学は何を語るのか(物理編)(4) - 06/11/21 | 09:00
波動関数ψ(プサイ)の解釈が問題であると先に述べましたが、ここに興味深い解釈をお見せします。観測者が観測する宇宙つまりその瞬間が現在ですが、この現在とは過去と未来からやってくる波動関数ψ(プサイ)がぶつかりあってうまれるというものです。
どうですか。SFのようにロマンがあると思いませんか。過去、現在、未来を連立方程式で説明してくれるというわけです。シュレーディンガーの波動方程式が語る世界を眺めてきました。ここまで宇宙が数学的であることに驚かされます。何度も言いますが、数学は人間が勝手につくった言葉です。なぜそれがこの宇宙をも語ることができるのでしょうか。アインシュタインはいいます。「この宇宙で最も不思議なことは、我々人間にとってこの宇宙を理解可能であるということだ」と。考えてみれば、我々の脳もこの宇宙の仕組みのもとに働いています。人間の頭がつくりだす言葉ー数学ーがこの宇宙につながっているのは当然のことなのでしょうか。数はどこから生まれてきたのかいまだにわかりません(リーマン予想)。光すなわち量子なる存在もその根源がいまだ解明されていません(統一理論)。数学も物理学もその対象の根源に迫ろうとする学問です。物理学の中に数学をおいてみるとつくづく、この宇宙と人間と数学のトライアングルの不思議さが浮かび上がってきます。そのトライアングルは無限の過去から永遠の未来までつづくらせんのようなものなのかもしれません。根源も行き着く終着駅もわからない旅が続いているということです。最後にシュレーディンガーの波動方程式の応用を一つ。この宇宙はエネルギーが0の状態つまり無からできたことを表す方程式です。左辺のψ(プサイ)は宇宙波動関数です。右辺の0が無を表します。
次回最終回は、パート4「数学は言葉」(第8 回)「言葉としての数学はどこまで語ることができるのか」です。音楽と数学、人間の心と数学、民主主義と数学。数学に語れない世界はないのかも知れません。驚異の言葉ー数学ーが導く世界へ旅立ちます。
桜井進(さくらい・すすむ)
1968年山形県生。東京工業大学理学部数学科、同大学院卒業。
sakurAi Science Factory主宰、サイエンスナビゲーター。東京工業大学世界文明センターフェロー。
在学中から塾講師として教壇に立ち数学や物理を楽しく追求する。講師をする傍ら、身近なものや数学者の人間ドラマを通して数学の楽しさや美しさを伝える「サイエンスエンター テインメント」活動を展開。2000年よりスタートした講演は日本全国で反響をび、現在も数学のロマンをナビゲートし続けている。テレビ出演、聞・雑誌などに掲載され今話題となっている。
【番組出演・新聞・雑誌掲載など】
読売新聞科学欄「サイエンス」講演活動掲載、『めざましテレビ』(フジテレビ)密着取材、『銀幕会議』(フジテレビ)『博士の愛した数式』映画紹介、文科省主催「サイエンスラウンジ」、「サイエン スキャバレー」に出演、雑誌『ダヴィンチ』7月号・8月号にて一青窈さんと対談、『たけしの誰でもピカソ』(テレビ東京)「数学で美しくなる」に数学の伝道師として出演中、他多数。
【著書】
『数学のリアル』(東京書籍)、『雪月花の数学』(祥伝社)、『感動する!数学』(海竜社)、『超インド式桜井計算ドリル』(アスコム)、『インド式計算暗算ドリル』監修(宝島社)、『実況解説!インド式算術』(PHP研究所)、『2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する!』(ソフトバンククリエイティブ)、『数学で美人になる』(マガジンハウス)、『計算しない数学、計算する数学』(共著、技術評論社)、『オトナのための算数・数学やりなおしドリル 』(宝島社)、『天才たちが愛した美しい数式』(PHP研究所)、『数学で宇宙制覇』(海竜社)、任天堂DS『全脳シリーズvol.02 桜井進先生監修 インド式計算全脳ドリル』
【公式Webサイト】
sakurAi Science Factory Web Site http://www.ssfactory.net/
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どうですか。SFのようにロマンがあると思いませんか。過去、現在、未来を連立方程式で説明してくれるというわけです。シュレーディンガーの波動方程式が語る世界を眺めてきました。ここまで宇宙が数学的であることに驚かされます。何度も言いますが、数学は人間が勝手につくった言葉です。なぜそれがこの宇宙をも語ることができるのでしょうか。アインシュタインはいいます。「この宇宙で最も不思議なことは、我々人間にとってこの宇宙を理解可能であるということだ」と。考えてみれば、我々の脳もこの宇宙の仕組みのもとに働いています。人間の頭がつくりだす言葉ー数学ーがこの宇宙につながっているのは当然のことなのでしょうか。数はどこから生まれてきたのかいまだにわかりません(リーマン予想)。光すなわち量子なる存在もその根源がいまだ解明されていません(統一理論)。数学も物理学もその対象の根源に迫ろうとする学問です。物理学の中に数学をおいてみるとつくづく、この宇宙と人間と数学のトライアングルの不思議さが浮かび上がってきます。そのトライアングルは無限の過去から永遠の未来までつづくらせんのようなものなのかもしれません。根源も行き着く終着駅もわからない旅が続いているということです。最後にシュレーディンガーの波動方程式の応用を一つ。この宇宙はエネルギーが0の状態つまり無からできたことを表す方程式です。左辺のψ(プサイ)は宇宙波動関数です。右辺の0が無を表します。
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次回最終回は、パート4「数学は言葉」(第8 回)「言葉としての数学はどこまで語ることができるのか」です。音楽と数学、人間の心と数学、民主主義と数学。数学に語れない世界はないのかも知れません。驚異の言葉ー数学ーが導く世界へ旅立ちます。
桜井進(さくらい・すすむ)1968年山形県生。東京工業大学理学部数学科、同大学院卒業。
sakurAi Science Factory主宰、サイエンスナビゲーター。東京工業大学世界文明センターフェロー。
在学中から塾講師として教壇に立ち数学や物理を楽しく追求する。講師をする傍ら、身近なものや数学者の人間ドラマを通して数学の楽しさや美しさを伝える「サイエンスエンター テインメント」活動を展開。2000年よりスタートした講演は日本全国で反響をび、現在も数学のロマンをナビゲートし続けている。テレビ出演、聞・雑誌などに掲載され今話題となっている。
【番組出演・新聞・雑誌掲載など】
読売新聞科学欄「サイエンス」講演活動掲載、『めざましテレビ』(フジテレビ)密着取材、『銀幕会議』(フジテレビ)『博士の愛した数式』映画紹介、文科省主催「サイエンスラウンジ」、「サイエン スキャバレー」に出演、雑誌『ダヴィンチ』7月号・8月号にて一青窈さんと対談、『たけしの誰でもピカソ』(テレビ東京)「数学で美しくなる」に数学の伝道師として出演中、他多数。
【著書】
『数学のリアル』(東京書籍)、『雪月花の数学』(祥伝社)、『感動する!数学』(海竜社)、『超インド式桜井計算ドリル』(アスコム)、『インド式計算暗算ドリル』監修(宝島社)、『実況解説!インド式算術』(PHP研究所)、『2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する!』(ソフトバンククリエイティブ)、『数学で美人になる』(マガジンハウス)、『計算しない数学、計算する数学』(共著、技術評論社)、『オトナのための算数・数学やりなおしドリル 』(宝島社)、『天才たちが愛した美しい数式』(PHP研究所)、『数学で宇宙制覇』(海竜社)、任天堂DS『全脳シリーズvol.02 桜井進先生監修 インド式計算全脳ドリル』
【公式Webサイト】
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