ゴルフざんまい

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地域密着型 公営ゴルフ場案 - 08/05/17 | 10:30

プロゴルファー/小林浩美

小林浩美 ゴルフ場の木々が緑に映える季節には、鶯や山鳥のさえずる声が響き渡ります。

 さて、バブルがはじけてからというもの、ゴルフ場を取り巻く環境が様変わりしてきました。なんといっても資産価値がグッと下がり、プレー代金にも影響を与え、その中で働くキャディさん達の数も少なくなりました。さらに、ゴルフ場同士の競争も激しくて、ゴルフ場経営に今までとは違う形が求められるようになってきました。

 そこで、こんな提案はいかがでしょうか。経営の立ち行かなくなったゴルフ場を市や村が買い上げるのです。それをその地域に住んでいる住民専用の集いの場にするとともに、予防医学や健康増進、さらにはリハビリの観点からゴルフ場を利用するのです。たとえば、足腰のけがや軽度の心臓病まで含め、その快復のために専門家の指導の下、ゴルフで楽しくリハビリを行うとか、予防医学の観点から、季節の木々や花が植えてあるゴルフコース内を散歩するだけでも足腰の訓練になりますし、気分転換にもなって心の健康に役立つかもしれません。

 また、クラブハウス内のコンペルームを書道、絵画等いろんな習いもの教室に利用するのです。ちょっとした会議や講演会にも使えるでしょう。お腹が空けば、クラブハウス内にあるレストランで食事もでき、あとでゆっくりつかれる大きなお風呂も完備されているのです。税金を使って新しい箱モノをつくるより、あるものを有効利用した方が効率はいいし、建設当時より相当安い値段で買えることでしょう。

 ゴルフは生涯スポーツであり、どの世代も楽しめるもの。市や村が管理すれば、利用税の撤廃や米国ハワイ州のように地域住民の特典でプレー代金も安くすむかもしれない。また、ゴルフが予防医学やリハビリの目的で使われるなら保険の適用も考えられます。健康な人が増えれば医療費も節約になるし、社会保険料の負担も減ってくるのではないでしょうか。さらに、地域密着型として社交の場になればなるほど、どこそこの何々は美味しいとか、何々さんはどうしているのだとかいう住民同士の情報交換もできやすくなります。地域の誰かと必ず顔を合わせることによって、一人暮らしのお年寄りや核家族の憩いの場としても寄与できるのではないでしょうか。

 また、あれだけ広いゴルフ場ですから、スコットランドのセント・アンドリュースのように、日曜日は公園として開放してもよいのではないでしょうか。都会で緑に飢えている人達にやすらぎ場所としての提供や、春のお花見、夏にはクラシック音楽の野外コンサート、秋の紅葉など、人の心を和ませる自然がいっぱいのゴルフ場の利用を、違う角度から探ることもおもしろいと思います。

 リハビリ・コミュニティセンターとしての公営ゴルフ場案、いかがでしょうか?

プロゴルファー/小林浩美(こばやし・ひろみ)
1963年福島県生まれ。89年にプロ初優勝と年間6勝を挙げ、90年から米ツアーに参戦、4勝を挙げる。欧州ツアー1勝を含め通算15勝。現在、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)理事。TV解説やコースセッティングなど、幅広く活躍中。所属/日立グループ。

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