プレスリリース

第19回 全都市「住みよさランキング」(2012年)の結果

(発表日 2012/6/19)

 株式会社東洋経済新報社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 柴生田晴四)では、全国の市を対象に「住みよさランキング」を毎年公表しております。このたび、2012年6月18日現在の788都市(全国787市と東京区部全体)を対象にした最新結果がまとまりましたので、発表いたします。
なお、「住みよさランキング」は1993年以来、今回で19回目の公表(昨年2011年は非公表)となります。

総合評価トップは印西(千葉)、野々市(石川)、坂井(福井)

 2012年の「住みよさランキング」総合評価1位は印西市(千葉)となりました。
 印西市は1996年3月に誕生した市で、人口の半数以上が千葉ニュータウン区域に在住する典型的なベッドタウンです。2010年3月に印旛村、本埜村と合併し現在の市域となりました。
 北総線の延伸とともに千葉ニュータウン区域が拡大し、それにともない大型商業施設が相次いで開業していることから「利便度」では3位、現在もなお人口流入が続いており「快適度」も9位とトップクラスの評価となっています。「安心度」が683位と下位にあるものの、「富裕度」「住居水準充実度」も上位にあり、2010年の5位から首位となりました。
 東京区部の20%通勤圏であり、指標(人口あたり小売業年間商品販売額)で補正(*)を行っています。

 2位の野々市市(石川)は、昨年11月11日に旧野々市町から単独で市制施行して誕生した市です。今回初めて評価の対象となりましたが、初登場で2位となっています。
 金沢市のベッドタウンとして都市化が進み、大型商業施設も多数建ち並んでおり、「利便度」では全国1位となりました。人口は引き続き増加傾向にあることに加え、高齢者層の比率が低く人口構成が若いこともあり「安心度」が5位、「快適度」は13位と、3部門で全国トップクラスの評価となったことが寄与しています。
 金沢市の20%通勤圏ですが、いずれの指標も金沢市の数値を上回っており、補正は行っていません。

 3位の坂井市(福井)は2010年の12位から順位を上げています。
 福井市の20%通勤圏であり、対象の4指標すべてで補正を行いました。補正に使用した福井市の指標は全国的に見て高い水準にあり、その結果、「安心度」で75位、「利便度」で79位と、かなり高い評価となっています。また、「住居水準充実度」で33位から13位に順位を上げたことも大きく寄与しています。それ以外でも、「快適度」が201位、「富裕度」が379位であり、極端に下位に位置する部門がないことも高い総合評価につながっています。

 なお、2012年1月4日に市制施行し、野々市市と同じく今回初めて対象となった長久手市(愛知)も7位と上位にランクしました。また、2010年に1位だったみよし市(愛知)は8位へ、2位の日進市(愛知)は9位へ、3位の成田市(千葉)は10位へ、それぞれ順位を下げています。その主因として、みよし市と成田市は「安心度」「快適度」で順位を下げたこと、日進市も「安心度」で大きく順位が後退したことが考えられます。

「利便度」は野々市(石川)、「快適度」は長久手(愛知)が初登場で1位に
「富裕度」は浦安(千葉)と武蔵野(東京)が4回連続首位をキープ

 カテゴリー別で見ると、「利便度」は野々市市(石川)が前回まで2年連続1位の新宮市(和歌山)を抑え初登場1位となりました。「快適度」も同じく初登場の長久手市(愛知)が1位となり、前回1位の守谷市(茨城)は3位に後退しました。
「富裕度」は浦安市(千葉)と武蔵野市(東京)がともに4年連続、「住居水準充実度」は珠洲市(石川)が3年連続でトップの座を守りました。
「安心度」は2010年13位の西之表市(鹿児島)が1位となっています。「安心度」は上位10都市のうち8都市までを九州・沖縄地方の都市が占めています。

「近畿」は芦屋(兵庫)が返り咲き。名取(宮城)、印西(千葉)が2回連続、
下松(山口)が3回連続、鳥栖(佐賀)は4回連続でトップの座を維持

 地域ブロック別では、「北海道・東北」が名取市(宮城、総合12位)、「関東」は印西市(千葉、総合1位)が2010年に続き2回連続1位となりました、「近畿」は芦屋市(兵庫、総合21位)が前回1位の守山市(滋賀、総合28位)を抑え、トップの座に返り咲きました。
 「中国・四国」は下松市(山口、総合13位)が3年連続で1位、「九州・沖縄」では鳥栖市(佐賀、総合16位)が4年連続で1位となりました。

※全788都市のランキング等は、6月18日発売の『都市データパック2012年版』をご参照下さい。  

住みよさランキングとは

 東洋経済が公的統計をもとに、現状の各市が持つ“都市力”を、安心度、利便度、快適度、富裕度、住居水準充実度の5つの観点に分類し、採用14指標について、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出、その単純平均を総合評価としてランキングしたもの。

住みよさランキング算出方法

対象
全国788都市(全国787市と東京区部全体)。(2012年6月18日現在のすべての市が対象)

算出指標

[安心度]

  • 病院・一般診療所病床数(人口当たり)/10年10月:厚生労働省「医療施設調査」
  • 介護老人福祉施設・介護老人保健施設定員数(65歳以上人口当たり)/10年10月:厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」
  • 出生数(15〜49歳女性人口当たり)/10年度:総務省「住民基本台帳人口要覧」

[利便度]

  • 小売業年間商品販売額(人口当たり)/07年:経済産業省「商業統計」
  • 大型小売店店舗面積(人口当たり)/11年4月:東洋経済「全国大型小売店総覧」

[快適度]

  • 公共下水道・合併浄化槽普及率/10年3月:各都道府県資料、04年3月:環境省「汚水処理人口普及状況」
  • 都市公園面積(人口当たり)/10年3月:国土交通省調べ
  • 転入・転出人口比率/08〜10年度:総務省「住民基本台帳人口要覧」
  • 新設住宅着工戸数(世帯当たり)/08〜10年度:国土交通省「建築着工統計」

[富裕度]

  • 財政力指数/09年度:総務省「市町村別決算状況調」
  • 地方税収入額(人口当たり)/09年度:総務省「市町村別決算状況調」
  • 課税対象所得額(納税者1人当たり)/11年度:総務省「市町村税課税状況等の調」

[住居水準充実度]

  • 住宅延べ床面積(世帯当たり)/08年10月:総務省「住宅・土地統計調査」
  • 持ち家世帯比率/10年10月:総務省「国勢調査」

評価方法

 14指標それぞれについて平均値を50とする偏差値を算出し、その平均を総合評価とした。
同様に、安心度、利便度、快適度、富裕度、住居水準充実度は、当該指標の偏差値を平均したもの。なお、市町村合併のあった市については、転入・転出人口比率など整備不能なデータを除いて算出している。

20%通勤圏補正(*)

 生活圏の広域化に対応するため、2005年国勢調査データを用いて、他市の「20%通勤圏」となっている市については、偏差値を算出する際に補正を実施している。具体的には、

1. 採用14指標のうち、生活圏の広域化の影響が大きいと考えられる4指標で補正。

   ――「安心度」指標:”賊 Π貳命芭貼衂他何堯平邑当たり)、
                介護老人福祉・保健施設定員数(65歳以上人口当たり)、
      「利便度」指標:小売業年間商品販売額(人口当たり)、
                ぢ膩疹売店店舗面積(人口当たり)――

2. 補正の方法は、A市に住む就業者の20%以上がB市に勤務している場合(A市はB市の20% 通勤圏)、上記4指標については、それぞれA市とB市の数値を比較し、高いほうの数値をA 市の水準として採用(B市の数値のほうが高ければ、B市の数値をA市の数値として扱う)。

3. 全国788都市のうち、他都市の20%通勤圏となっている都市は197市。このうち、他市の数値を自市の数値として採用する、いわゆる補正を行ったのは、指標,132市、指標△72市、指標が184市、指標い138市に上った。

本件についてのお問い合わせ先

〒103-8345 東京都中央区日本橋本石町1-2-1
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『都市データパック』編集部
担当:加藤・市田
TEL:03−3246−5574