プレスリリース

「第13回環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」の審査結果発表

(発表日 2010/04/05)

環境報告書賞「最優秀賞」に東芝グループ
サステナビリティ報告書賞「最優秀賞」に富士ゼロックス

 株式会社東洋経済新報社(本社 東京都中央区、代表取締役社長 柴生田晴四)はこのほど優れた環境報告書を表彰する「第13回環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」の審査を終了しましたので、結果を発表いたします。

審査結果

<環境報告書賞>
最優秀賞 東芝グループ
優秀賞 新日本製鐵
日本製紙グループ本社
優良賞 味の素グループ
九州電力
シャープ
大栄(旧大栄衛生)
成田国際空港
本田技研工業
特別賞 リコーグループ
サイトレポート賞 三菱樹脂 平塚工場
矢崎部品 栃木工場
公共部門賞 宇宙航空研究開発機構
名古屋大学
<サステナビリティ報告書賞>
最優秀賞 富士ゼロックス
優秀賞 積水化学工業
セブン&アイ・ホールディングス
優良賞 旭硝子
NTTグループ
関西電力
住友電気工業
損害保険ジャパン
武田薬品工業
東芝グループ
リヴァックス
リコーグループ
特別賞 帝人


 本賞の最高峰である最優秀賞は、環境報告書部門で「東芝グループ」、サステナビリティ報告書部門で「富士ゼロックス」がそれぞれ受賞した。両社とも最優秀賞としてははじめての受賞。

 東芝グループは環境政策における2050年までの長期目標を独自の指標を使って設定、その達成のための取り組みを具体的に示したことが高く評価された。現状の取り組みについても数値を使った自己評価を徹底、環境活動を網羅的かつ詳細に記した情報量も十分である。

 富士ゼロックスは社会性などを含む各種課題に対して数値目標を設定するなど挑戦的な姿勢が前面に示され、PDCAサイクル(計画〜実行〜評価〜改善)がしっかり回っていることがうかがえる報告書になっている。人材育成や地域社会などでも国内だけでなく、海外を含むグループ全体の取り組みが詳細に示されていることなどが高く評価された。 

このほか、環境報告書部門の優秀賞には新日本製鐵と日本製紙グループ本社が受賞。鉄鋼と紙パルプという素材産業での受賞は珍しく、環境報告書作成の幅広い業種での深耕がうかがえる結果となっている。
                                 (東洋経済新報社 環境報告書賞事務局)

「環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」とは

 環境報告書の普及と内容の向上を願って1998年にグリーンリポーティングフォーラムと当社が創設しました。企業の環境意識と環境情報開示の重要性に対する認識がすっかり定着してきており、今回第13回は応募点数が413点と質・量ともに充実してきています。

 また、時代に先駆けて2004年に「サステナビリティ報告書賞」、2007年に環境報告書賞の「公共部門賞」を創設。今後も日本の企業社会、さらには国全体として持続可能な社会の発展に少しでも寄与していければと考えております。

審査方法

1. 一次審査として、グリーンリポーティングフォーラム(GRF)メンバーと東洋経済新報社の企業分析記者などからなる作業部会が、応募413点(うち、環境報告書105点、サイトレポート47点、公共部門42点、サステナビリティ報告書219点)のなかから、受賞候補を 70点に絞りました。
2. 一次審査結果をもとに、最終審査会で、「環境報告書賞」では最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞6点、特別賞1点を、「サイトレポート賞」2点、「公共部門賞」2点を、そして「サステナビリティ報告書賞」では最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞9点、特別賞1点をそれぞれ選定しました。

審査委員(50音順・敬称略)

<環境報告書賞>
河口真理子 大和総研経営戦略研究部長/青山学院大学非常勤講師
國部克彦 神戸大学大学院経営学研究科教授/グリーンリポーティングフォーラム代表:審査委員長
末吉竹二郎 国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問
角田季美枝 消費生活アドバイザー
寺西俊一 一橋大学大学院経済学研究科教授
藤井良広 上智大学大学院地球環境学研究科教授
水口 剛 高崎経済大学経済学部教授
水野建樹 未踏科学技術協会研究主幹
野津 滋 東洋経済新報社
<サステナビリティ報告書賞>
秋山をね インテグレックス代表取締役社長
足達英一郎 日本総合研究所主席研究員ESGリサーチセンター長
上妻義直 上智大学経済学部教授
國部克彦 神戸大学大学院経営学研究科教授/グリーンリポーティングフォーラム代表:審査委員長
後藤敏彦 サステナビリティ日本フォーラム代表理事
佐藤 泉 弁護士
水尾順一 駿河台大学教授・経済研究所長
緑川芳樹 バルディーズ研究会共同議長
野津 滋 東洋経済新報社

過去の受賞 (詳しくはこちらをご参照ください)

<環境報告書賞>
第1回(1998年) 最優秀賞:日本アイ・ビー・エム / 優秀賞:キリンビール、ソニー
第2回(1999年) 最優秀賞:トヨタ自動車 / 優秀賞:日本アイ・ビー・エム、リコーグループ
第3回(2000年) 最優秀賞:リコーグループ / 優秀賞:ソニー、宝酒造
第4回(2001年) 最優秀賞:セイコーエプソン / 優秀賞:キリンビール、松下電器グループ
第5回(2002年) 最優秀賞:西友 / 優秀賞:キリンビール、リコーグループ
第6回(2003年) 最優秀賞:松下電器グループ / 優秀賞:アサヒビールグループ、トヨタ自動車
第7回(2004年) 最優秀賞:積水化学工業 / 優秀賞:NEC、デンソー
第8回(2005年) 最優秀賞:シャープ / 優秀賞:積水化学工業
第9回(2006年) 最優秀賞:九州電力 / 優秀賞:シャープ、デンソー
第10回(2007年) 最優秀賞:本田技研工業 / 優秀賞:リコーグループ
第11回(2008年) 最優秀賞:リコーグループ / 優秀賞:サラヤ、本田技研工業
第12回(2009年) 最優秀賞:リコーグループ / 優秀賞:サラヤ、パナソニック
<環境報告書賞・公共部門賞>
第10回(2007年) 京都大学 / 東京都水道局
第11回(2008年) 千葉大学
第12回(2009年) 千葉大学 / 東京大学 / 三重大学
<サステナビリティ報告書賞>
第7回(2004年) 最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:該当なし
第8回(2005年) 最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:キヤノン、松下電器グループ
第9回(2006年) 最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:サントリー、富士写真フイルム
第10回(2007年) 最優秀賞:富士フイルムホールディングス / 優秀賞:松下電器産業
第11回(2008年) 最優秀賞:凸版印刷
  優秀賞:東芝グループ、富士フイルムホールディングス
第12回(2009年) 最優秀賞:オムロン
  優秀賞:帝人、デンソー

審査結果等の公表と表彰式について

  審査結果につきましては、本リリースのほか、4月5日(月)発売の『週刊東洋経済』(4月10日号)誌上で発表いたします。詳しい講評および記事につきましては5月10日(月)発売の『週刊東洋経済』(5月15日号)誌上に掲載予定です。また、4月5日(月)以降、東洋経済新報社のホームページにて、講評・審査過程などを順次掲出いたします。

  表彰式は、5月13日(木) 東京會舘(東京都千代田区)で行います。

  取材などのお申し込みは、事務局・田辺までメール(kankyo@toyokeizai.co.jp)でお寄せ下さい。ご招待状をお送りいたします。

審査過程、審査雑感、応募企業一覧等につきましてはこちらをご覧ください