プレスリリース

「第12回環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」の審査結果発表

(発表日 2009/04/02)

環境報告書賞「最優秀賞」に リコーグループ
サステナビリティ報告書賞「最優秀賞」にオムロン

 (株)東洋経済新報社(本社 東京都中央区、代表取締役社長 柴生田晴四)はこのほど優れた環境報告書を表彰する「第12回環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」の審査を終了しましたので、結果を発表いたします。

  • 応募作品のなかで特に優れた環境報告書として、「最優秀賞」にリコーグループが選ばれました。
  • 次に優れた環境報告書として、「優秀賞」にサラヤとパナソニックの2社が選ばれました
  • 優良なものと評価される環境報告書として、「優良賞」に味の素グループ、九州電力、大栄環境グループ、東洋製罐、本田技研工業の5社が選ばれました。
  • 本社の管理下にある子会社、事業所などからの応募作品のなかで特に優れた環境報告書として、「サイトレポート賞」にシャープ三重工場、東芝横浜事業所とリコー御殿場事業所の3社が選ばれました。
  • 「公共部門賞」では、千葉大学、東京大学、三重大学の3法人が選ばれました。
  • サステナビリティ報告書賞では、特に優れた報告書として「最優秀賞」にオムロンが選ばれました。
  • 次に優れた報告書として、「優秀賞」に帝人とデンソーの2社が選ばれました。
  • 優良なものと評価される報告書として、「優良賞」に伊藤忠商事、大和証券グループ本社、大和ハウス工業、東芝グループ、凸版印刷、トヨタ自動車、富士フイルムホールディングス、リコーグループ の8社が選ばれました。

 リコーグループは例年先進的な取り組みで定評があり、毎年、環境と企業価値を一体化させたスタイルを進化させている。特に今年は取引先との連携による製品ライフサイクルでのCO2削減に向けた活動の説明や、日本だけでなく海外を含むグループ全体の環境問題への取り組みが詳細に明記されている点が高く評価され、環境報告書賞部門での最優秀賞を獲得しました。
 
 オムロンは、「重要性(マテリアリティ)」と「10年後の達成イメージ」を検討し、その中で同社の「ありたい姿」を明確に示し、その実現に向けた重点テーマと目標を設定している点、しかも人権や労働慣行、サプライチェーンマネジメントなどの重要な分野について、国内だけでなく海外をも視野に入れた目標設定をしてきちんとPDCAを回そうとしている点、こうした斬新な取り組みが高く評価され、サステナビリティ報告書賞での最優秀賞を受賞しました。

「環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」とは

 環境報告書の普及と内容の向上を願って1998年にグリーンリポーティングフォーラムと当社が創設しました。企業の環境意識と環境情報開示の重要性に対する認識がすっかり定着してきており、今回第12回は応募企業が363社と質・量ともに充実してきています。

 また、時代に先駆けて2004年に「サステナビリティ報告書賞」、2007年に環境報告書賞の「公共部門賞」を創設。今後も日本の企業社会、さらには国全体として持続可能な社会の発展に少しでも寄与していければと考えております。

審査結果

<環境報告書賞> 
最優秀賞 リコーグループ
優秀賞 サラヤ
パナソニック
優良賞 味の素グループ
九州電力
大栄環境グループ
東洋製罐
本田技研工業
サイトレポート賞 シャープ三重工場
東芝横浜事業所
リコー御殿場事業所
公共部門賞 千葉大学
東京大学
三重大学
<サステナビリティ報告書賞>
最優秀賞 オムロン
優秀賞 帝人
デンソー
優良賞 伊藤忠商事
大和証券グループ本社
大和ハウス工業
東芝グループ
凸版印刷
トヨタ自動車
富士フイルムホールディングス
リコーグループ

審査方法

1. 一次審査として、グリーンリポーティングフォーラム(GRF)メンバーと東洋経済新報社の企業分析記者などからなる作業部会が、応募総数363点(うち環境報告書賞応募88点、サイトレポート賞応募51点、公共部門賞40点、サステナビリティ報告書賞応募184点)のなかから、受賞候補を 63点に絞りました。
2. 本審査として、外部の有識者などからなる最終審査会で、環境報告書賞では最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞5点を、サイトレポート賞3点、公共部門賞3点を、そしてサステナビリティ報告書賞では最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞8点をそれぞれ選定しました。

審査委員(50音順・敬称略)

<環境報告書賞>
河口真理子 大和総研主任研究員/青山学院大学非常勤講師
國部克彦 神戸大学大学院経営学研究科教授/グリーンリポーティングフォーラム代表
末吉竹二郎 国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問
角田季美枝 千葉大学大学院人文社会科学研究科公共研究センターリサーチ・アシスタント/消費生活アドバイザー
寺西俊一 一橋大学大学院経済学研究科教授
藤井良広 上智大学大学院地球環境学研究科教授
水口 剛 高崎経済大学経済学部教授
水野建樹 未踏科学技術協会研究主幹
川島睦保 東洋経済新報社
<サステナビリティ報告書賞>
秋山をね インテグレックス代表取締役
足達英一郎 日本総合研究所主席研究員ESGリサーチセンター長
上妻義直 上智大学経済学部教授
國部克彦 神戸大学大学院経営学研究科教授/グリーンリポーティングフォーラム代表
後藤敏彦 サステナビリティ日本フォーラム代表理事
佐藤 泉 弁護士
緑川芳樹 バルディーズ研究会共同議長
川島睦保 東洋経済新報社

過去の受賞

<環境報告書賞>
第1回(1998年) 最優秀賞:日本アイ・ビー・エム / 優秀賞:キリンビール、ソニー
第2回(1999年) 最優秀賞:トヨタ自動車 / 優秀賞:日本アイ・ビー・エム、リコーグループ
第3回(2000年) 最優秀賞:リコーグループ / 優秀賞:ソニー、宝酒造
第4回(2001年) 最優秀賞:セイコーエプソン / 優秀賞:キリンビール、松下電器グループ
第5回(2002年) 最優秀賞:西友 / 優秀賞:キリンビール、リコーグループ
第6回(2003年) 最優秀賞:松下電器グループ / 優秀賞:アサヒビールグループ、トヨタ自動車
第7回(2004年) 最優秀賞:積水化学工業 / 優秀賞:NEC、デンソー
第8回(2005年) 最優秀賞:シャープ / 優秀賞:積水化学工業
第9回(2006年) 最優秀賞:九州電力 / 優秀賞:シャープ、デンソー
第10回(2007年) 最優秀賞:本田技研工業 / 優秀賞:リコーグループ
第11回(2008年) 最優秀賞:リコーグループ / 優秀賞:サラヤ、本田技研工業
<サステナビリティ報告書賞>
第1回(2004年) 最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:該当なし
第2回(2005年) 最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:キヤノン、松下電器グループ
第3回(2006年) 最優秀賞:イトーヨーカ堂 / 優秀賞:サントリー、富士写真フイルム
第4回(2007年) 最優秀賞:富士フイルムホールディングス / 優秀賞:松下電器産業
第5回(2008年) 最優秀賞:凸版印刷
  優秀賞:東芝グループ、富士フイルムホールディングス

誌面掲載・表彰式について

  審査結果につきましては、4月6日(月)発売の『週刊東洋経済』(4月11日号)誌上で発表いたします。詳しい講評および記事につきましては5月11日(月)発売の『週刊東洋経済』(5月16日号)誌上に掲載予定です。また、4月2日(木)以降、東洋経済新報社のホームページにて、講評・審査過程などを順次掲出いたします。

  表彰式は、5月14日(木) 東京會舘(東京都千代田区)で行います。

  取材などのお申し込みは、事務局・田辺までメール(kankyo@toyokeizai.co.jp)でお寄せ下さい。ご招待状をお送りいたします。

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