一方、世界でも業界大手に位置する資生堂だが、売り上げの主体は日本国内で、海外売り上げ比率は38%、アメリカに限ればわずか8%にすぎない。取材で回ったシリコンバレーのヴァレー・フェア、サンタナロウ、オークリッジ・モール、スタンフォード・ショッピングセンターといった有力なショッピングセンターのどこにも、資生堂だけのブティック店はない。
シリコンバレーの資生堂専門店は日本の食料品を扱う店の中や、ジャパンタウンの小売店、あるいはメーシーズ、ノードストロームなどの百貨店で扱われているだけ。ベアエッセンシャルの子会社化で、資生堂は同社が持つブティック店舗や800店舗以上の小売ネットワークを手に入れることになる。
今回の買収は、少子・高齢化で人口減少傾向の日本市場から、北米市場に打って出たい資生堂の意向と、北米からの売上げが主なベアエッセンシャルが海外に販路をさらに拡大したいという意向が合致し実現した。
ところで、資生堂の買収提案に対し、早速、サンディエゴの株主、ファンデーション社がベアエッセンシャルと資生堂の米国子会社を相手取り、訴訟を起こした。普通株の買収価格が1株当たり18ドル20セントでは評価が低すぎるなど、訴えている。訴訟社会の米国では、企業買収時にはよくあるできごとだが、資生堂がグローバルビジネスを展開する中での勉強にはなりそうだ。
(Ayako Jacobsson =東洋経済オンライン)
◆◆東洋経済オンライン◆◆ - 『無料』のスタンダード会員登録で注目会社の最新業績動向、株価動向をチェック! 会員限定コンテンツのサンプル・会員登録は≫≫コチラ。 アドバンスト会員(有料;3カ月3500円〜)なら独自取材による全銘柄の最新業績予想がいつでも見られます。サンプル・会員登録はこちら
- 【PR】
- ゴルフ専門サイト最大手のGDOがレッスン施設運営に進出、ネットとリアルの連携を拡充 -12/05/23
- トヨタが捨て身で挑む中国エコカー決戦 -12/05/23
- ゴーン日産の野心、「ダットサン」を復活、新興国の覇者を狙う -12/05/22
- 東武鉄道がスカイツリーで再成長へ、周辺地価の上昇など沿線価値アップも -12/05/21
- 節電のためにネガワット取引のようなものも検討している―中部電力社長が会見 -12/05/18
- 日米共同声明、中国の軍事的台頭背景に日米軍事態勢の再構築へ -12/05/23
- ゴルフ専門サイト最大手のGDOがレッスン施設運営に進出、ネットとリアルの連携を拡充 -12/05/23
- 2つの政治事件に見る中国の変わらぬ伝統 -12/05/23
- 《ミドルのための実践的戦略思考》野中郁次郎の『知識創造企業』で読み解く工作機械メーカーの中国駐在員・石川の悩み -12/05/23
- トヨタが捨て身で挑む中国エコカー決戦 -12/05/23
【東洋経済オススメ情報】












