「s-woman.net」は、10年6月で10周年を迎え、会員数も約50万人まで達したが、業績を見る限りではまだまだ中核事業に育ったとは言い難い。通販やブログ、コミュニティなどを充実させた読者参加型のサイト作りも、本業である女性誌の売り上げへどれだけ貢献しているのか定かではない。
大手出版社の余裕とはいえ、見切り発射で手探り状態のままWebビジネスをスタートさせ、膨大な月日を費やしてしまったのではないか。
時流に翻弄された!?
この10年の間に、本業に腰を据えて女性誌の売り上げを劇的に伸ばして業績を回復させた宝島社の例もある。Webという時流に翻弄された同社の迷走ぶりが際立った感もある。ついにはipadやキンドルという、また新たな電子化の波が押し寄せてきたが、Web対応の轍を踏み、悠長かつ曖昧な経営姿勢で挑めば、“本業外”の拡大以前に、今度こそ“本業”もろとも倒れかねないのでは、という懸念もある。
ちなみに、季刊誌「L’OCCA」創刊号の表紙はバイオリニストの宮本笑里さん。5月24日に行われた記者発表でも2曲演奏を披露した。ニュースキャスターなど“本業外”の活躍も目覚ましい彼女にあやかれればよいのだが、ビジネスの常として、経営力が伴わなければ明るい未来は奏でられない。
(フリーライター・佐藤ちひろ =東洋経済オンライン)
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