レビューサイトに動画 口コミ重視に疑問の声も
打開策の一つとして、同社は在宅勤務による契約スタッフの採用を始めた。現在ベビー用品、キッチン用品の担当者は在宅勤務の主婦だ。
キッチン用品を担当するのは草間裕樹子さん。「包丁一つとっても鉄、ステンレス、セラミックスとさまざま。メーカーごとにウリにする材質も違うので、材質で包丁を選べるようにしたらどうか」と提案、早速サイトへの反映が検討されている。
もちろん、口コミ、商品レビューの充実も急いでいる。一例が、動画サービスの開始だ。掃除機の商品レビューサイトを見ると、最新掃除機の吸引力、音などを動画で確認できる。価格比較サイトで動画付き情報は、現時点で同社のみ。
ユーザーは商品の動画を送ったり、評価レビューを書くことでポイントをゲット。投稿した情報は閲覧された数だけ“有益な情報”と見なされ、ポイントが毎月加算される。コネコネット経由での買い物でもポイントが貯まり、ポイントは現金に還元できる。ポイント効果で、役立つ情報をよりわかりやすく、ユーザーが切磋琢磨してくれれば、サイトとしての質も高まる。社内スタッフがサイトの方向性を固め、データを在宅勤務の契約スタッフが作成し、商品に詳しい利用者がレビューを書く――。理想は「商品知識に長けたサイトユーザーと一緒にサイトを制作する体制」(柴田副社長)だ。
こうした施策もあり、コネコネットの訪問者数は09年6月時点で前年比42%伸びた。だが、広告主である商品販売店の関心と評価は、そのサイトが商品購入への経路となるかどうかに尽きる。その点で、価格比較サイトに口コミやレビューがどれほど重要か、懐疑的な声も存在する。実際、同じ価格比較サイトの「ECナビ」は、購買利用者の7割が女性であるため、口コミよりも、お得感を訴求したポイント付与に力点を置いてシェア拡大を目指している。
「カカクコムの利用者数は圧倒的に多い。だが価格比較サイトの市場拡大余地はそれ以上に大きい」と力説する柴田社長。一覧性強化と専門性強化の同時進行にこだわる戦略で、追うカカクコムの背中は近づくか、それともさらに遠ざかるか。安閑としてはいられない。

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(中原美絵子 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)
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