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井阪隆一 セブン−イレブン・ジャパン社長――値引き販売は広がらない、規模拡大でコスト吸収(1) - 09/08/21 | 07:00

――既存店の売り上げ下落に歯止めがかからず、タスポ導入に伴う特需も一巡しました。コンビニ業界は今後、より厳しい状況になることが予想されます。

 全般的に消費が弱く、不要不急のものをできるだけ買い控える傾向にあると感じます。一方で、流通業界の店舗数は1982年の172万店をピークに2007年には113万店まで減少しました。増えたのはコンビニとドラッグぐらいです。スーパーも減りました。つまり、買う場所やサービス拠点の空洞化は間違いなく起きているということです。コンビニはこれからの時代、扱う商品やサービスを変えることで違った便利さを提供できると思います。

 今までは、家庭の冷蔵庫代わりとしての役割を担っていましたが、これからは台所のお手伝いをするというコンセプトに変えていこうと。たとえば、家庭で消費頻度の高い食品を身近な店で買えるようにすることは一つのチャンスだと思うんです。

 それを証明したのが、PBの「セブンプレミアム」。今までコンビニでは大きな需要のなかった調味料や食品、雑貨などが、売上構成比で全体の4%を超えました。これは、弁当と同じくらいです。冷凍食品やポテトサラダなどのパウチ総菜もすさまじい勢いで伸びています。

 それから、揚げ物は家庭で作りにくいメニューの一つですが、昨年から店舗にフライヤーを導入して、8月からは新しいメニューもお目見えします。一昨年くらいから、家庭で調理する内食志向の方が増えたと思いますが、すべてを作るのは大変ですし、経済合理性もありません。そこにこうした食品が加わると、食卓の完成度が上がってくる。セブンが提供する食事の懐の深さのようなものは、この2〜3年でかなり大きく変わってきていると思います。

 それから、店ごと、商圏ごとに異なるお客様のニーズにどう合わせるかということで、ネット販売を始めました。これがこの7月の売上高は前年比4〜5倍に増えています。購入頻度はそれほど高くないから店で在庫を持たなくていい。非常に便利な商品やサービスをこういう形で扱うことも重要だと思っています。

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