それなのに利益率が低いというのは、どういうことか。直接の理由は、この媒体の出自にある。そもそも『R25』は主に中小企業を相手にした既存のリクルート媒体とは違い、ナショナルクライアントと呼ばれる大企業の広告を獲得する目的で立ち上げられた。しかし、大手広告主は電通のような大手広告代理店がガッチリ抱え込んでおり、結局は電通にコミッションを支払い、営業してもらわねばならなかった。
リクルートの利益率の高さは広告代理店を介さない直販モデルにあるが(下図参照)、その高収益モデルを維持できなかったのである。
現在、『R25』の営業は電通と合弁で設立した専門の広告代理店メディア・シェイカーズ(出資比率は電通6割、リクルート4割)が担当。動画コンテンツやコンビニとのタイアップなど、同社主導で関連事業の開拓が進む。
「『R25』はリクルート的でも電通的でもない。まったく新しいビジネスだから、既存の価値観の中では理解されにくい。リクルートや電通の社内に身を置いていたら、続かなかったかもしれない」とは、笠松良彦メディア・シェイカーズ社長。リクルートと電通の狭間で、『R25』は独自の進化を遂げることになるのだろうか。

(週刊東洋経済)
- 【PR】
- 東武鉄道がスカイツリーで再成長へ、周辺地価の上昇など沿線価値アップも -12/05/21
- 節電のためにネガワット取引のようなものも検討している―中部電力社長が会見 -12/05/18
- 太平洋セメント、売上高1兆円への夢を捨て、利益重視の3カ年計画を策定 -12/05/18
- 食品スーパーのライフコーポとヤオコーが、“独立”守りつつ、商品共同開発などで業務提携へ -12/05/16
- ライバルは牛丼? マクドナルドが値下げするワケ -12/05/15
- 北海道、青森、茨城、能登… 独自の活性化策で利用客を増やす地方空港 -12/05/22
- 沈む欧州経済、ギリシャはユーロ離脱も -12/05/22
- 欧州各国の同床異夢、広がる「脱緊縮」策 -12/05/22
- “アコーディア問題”を、最大ライバルのPGM社長に直撃。コンプラ問題は、統合の行方は、太平洋クラブ問題は……キーマンが激白 -12/05/21
- 《野口悠紀雄の日本の選択》若い地元企業が中国経済を変える -12/05/21
【東洋経済オススメ情報】












