技術者派遣の業界にも寒風が吹く。13日、最大手のメイテックは今期営業赤字に転落する見通しを発表。「3月期末を前に技術者稼働率の急激な低下に見舞われた。バブル崩壊直後以来の厳しさだ」と西本甲介社長は危機感をあらわにする。
年末年始の派遣切りの折にもメーカーは研究開発投資を止めず、技術者派遣は無風と見る向きも多かっただけに、業界内からは驚きの声が上がった。同社は正社員として育成した技術者をメーカーに派遣しており、不安定な登録型派遣と異なり安定した雇用を実現している。目下、2100人の未稼働技術者に対してリストラ計画もない。だが、それは今が大底であることが前提だ。
今回の苦境を業界健全化の好機と見る向きもあるが、一歩間違うと業界全体が沈みかねない。人材サービスは大きな岐路に立たされている。

(風間直樹 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)
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