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老舗「ヤシカ」復活に見るブランドビジネスの新世紀――連敗・電機業界の新たな切り札となるか(1) - 10/03/11 | 12:15

 シニア層の写真愛好家なら誰もが懐かしさを覚えるカメラブランド、ヤシカ。小型フィルム機で人気を博し、かつては国内のみならず世界各地で高い市場シェアを獲得した。1983年に京セラに買収され、国内では久しく姿を消していた。だが近年、デジタルカメラなどのブランドとして日本ばかりか、海外でもひそかに復活している。

 JR新横浜駅近くのパソコン量販チェーン・ピーシーデポ。ソニーやキヤノンなどの大手メーカー品に交じって、ヤシカブランドのデジタルカメラやビデオカメラが数機種並ぶ。

 「よく売れますよ。なんといっても値段が安いですから」と店舗スタッフ。デジカメなら5000円台、フルハイビジョンのビデオでも1万5000円程度という低価格だ。

世界同時多発的にヤシカブランドが「再生」

 衝動買いしても惜しくないお手頃製品としてヤシカをよみがえらせたのは、エグゼモード(東京・渋谷)という新興家電メーカーだ。

 2007年設立で、全社員35人のうち技術者は藤岡淳一社長ただ1人。製品の生産は中国の提携工場に委託する、いわゆるファブレスメーカーで、自社は企画とアフターサービスを主に手掛ける。

 08年から自社製品にヤシカのブランドを冠しているが、商標権はエグゼモードの所有ではない。同社に日本国内限定でライセンス供与しているのは、香港企業のJNCデイタム・テック・インターナショナルだ。

 07年、京セラがカメラ事業から撤退するのに伴い、香港の販売代理事業者だったデイタムにヤシカの商標権を売却(金額は非開示)していたのだ。
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