ノイズ吸収の市場規模は40億〜50億円といわれ、当面は年商10億円程度を目標に据える。同時に、カーボンブラックを大きく上回る導電性や、電磁波の熱エネルギー変換機能などに着目した用途開発も進めていく。
一方カーボンナノファイバーは、アスベストとの類似性も指摘されており、吸引による人体への影響を懸念する向きもある。生産、加工、流通の各過程でそうした問題の発生を防ぐための基準作りも進めている。
すでに数十社から用途開発のオファーがあり、今は初期評価の段階。うまくいけば連結売上高の10%を超える製品に育つ可能性を秘めているだけに、ここは慎重に育てていく構えだ。今後さらなる統合・淘汰が進む方向の製紙業界にあって、あえて自主独立を標榜し続ける特種東海HD。新たな基幹事業となしうるか否かが、一つの試金石になる。
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(小長洋子 =週刊東洋経済)
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