しかし、OBらは、ストリンガー氏が信頼を置き、指名委員会議長を務める社外取締役の小林陽太郎氏(富士ゼロックス元名誉会長)への根回しも進めており、有力候補に躍り出る可能性もある。
さらにもう一人、名前が挙がるのが家庭用ゲーム機「プレイステーション」の生みの親である久夛良木健氏だ。「出井さんが彼を社長に指名していれば、ソニーはここまで衰退しなかった」とあるOBは指摘する。
だが、現場社員は「デジタル時代は1年半ごとに世代が変わる。現場を離れた人物やOBがソニーを動かせるとは思えない」と懐疑的だ。
社員や株主、OBとさまざまな思惑が交錯する中、ソニーの社長選びはいつもサプライズがついて回ってきた。意外な人物が選ばれるの世界経済が常で、そう考えると今回も一筋縄ではいきそうにない。ソニーは誰に未来を託すのか。行方は混迷を極めている。
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(本誌:前田佳子 =週刊東洋経済2011年12月17日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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