異なる設備投資計画
激突する両陣営で大きく異なるのは、予定する設備投資額だ。メディアフローが5年間で基地局865局、総額961億円を見積もるのに対し、mmbi側はわずか125局で総額438億円と、半分以下の投資額を予定する。
「ドコモさんの考えがよくわからない」と、KDDIの小野寺正社長はドコモの投資計画に疑念を投げかける。「基地局をたくさん建てて受信可能なエリアを広げなければ、ユーザーに満足してもらえない。そんなことは、携帯電話事業で誰よりも理解しているはずだが」。
実際、総務省が公表した研究会報告書によると、NHKの試算ではサービスには700億円の投資が必要。だが、mmbiは「基地局数が少ないのは大出力で電波を飛ばすから。エリアカバーに問題はまったくない」(二木治成社長)と反論する。
もっとも、業界ではドコモ陣営有利との見方が根強い。「当初、メディアフローが手を挙げたが、外資のクアルコムの技術であることを総務省が嫌がった。それよりは国産技術を擁立しようと、mmbiが設立された」(デジタルメディアコンサルタントの江口靖二氏)経緯があるからだ。結論は数週間後。どちらに軍配が上がるのか。
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(桑原幸作 =週刊東洋経済2010年7月31日号)
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