日系大手3社の中で、なぜホンダだけ黒字なのか?
去年の今頃なら、その理由は明快だった。ガソリン価格が急騰し、経済性のいい小型車の人気が爆発した昨夏、米国ディーラーからは「もっと『シビック』をくれ」と矢の催促だった。
円の急騰にも比較的強かった。円高であろうが円安であろうが、需要地で生産する、それがホンダのやり方。米国の現地生産比率は7割超に達する。部品の現地調達率も業界トップの8割を誇る。
世界的経済危機のただ中でも、新興国の2輪車需要が力強かったこともホンダを助けた。
日本国内では今年2月5日に189万円から買える新型ハイブリッド車「インサイト」を発表。発売時にすでに1カ月分の販売目標に相当する受注を獲得し、瞬く間に大ヒット商品となったのは記憶に新しい。
しかし、それと同時に、昨年後半からはホンダにも逆風は強まった。
まずは過剰在庫だ。小型車の好調持続が災いし、生産調整のタイミングが遅れた。普通なら50〜60日もあればいい米国ディーラー在庫が、一時125日分という危険水域に突入。3月末時点でディーラーに10万台、ホンダに10万台の在庫が残り、1500億円以上の資金負担がのしかかった。6月もまだ64日と、トヨタ自動車の47日、日産自動車の58日を上回る。減産は夏場いっぱいかかりそうだ。
インサイトも、5月にトヨタ自動車の新型「プリウス」が発売されると、国内販売1位の座は簡単に取って代わられた。ハイブリッド車の本命市場と目する米国の出足ももたつく。6月までの販売はわずかに7524台。「米国の消費者は極めて合理的に動く。今回のインサイトはガソリン価格1ガロン3ドル以上で4年乗れば元がとれるということで仕込んだが、今のように2ドルではメリットを感じてもらえない」(近藤広一・ホンダ副社長)。米国の販売目標10万台の達成はこのままでは難しい。
相変わらず踏ん張る2輪車を除けば、ホンダを取り巻く環境は極めて厳しい。さて、それでもなぜホンダは赤字にならないのか?

去年の今頃なら、その理由は明快だった。ガソリン価格が急騰し、経済性のいい小型車の人気が爆発した昨夏、米国ディーラーからは「もっと『シビック』をくれ」と矢の催促だった。
円の急騰にも比較的強かった。円高であろうが円安であろうが、需要地で生産する、それがホンダのやり方。米国の現地生産比率は7割超に達する。部品の現地調達率も業界トップの8割を誇る。
世界的経済危機のただ中でも、新興国の2輪車需要が力強かったこともホンダを助けた。
日本国内では今年2月5日に189万円から買える新型ハイブリッド車「インサイト」を発表。発売時にすでに1カ月分の販売目標に相当する受注を獲得し、瞬く間に大ヒット商品となったのは記憶に新しい。
しかし、それと同時に、昨年後半からはホンダにも逆風は強まった。
まずは過剰在庫だ。小型車の好調持続が災いし、生産調整のタイミングが遅れた。普通なら50〜60日もあればいい米国ディーラー在庫が、一時125日分という危険水域に突入。3月末時点でディーラーに10万台、ホンダに10万台の在庫が残り、1500億円以上の資金負担がのしかかった。6月もまだ64日と、トヨタ自動車の47日、日産自動車の58日を上回る。減産は夏場いっぱいかかりそうだ。
インサイトも、5月にトヨタ自動車の新型「プリウス」が発売されると、国内販売1位の座は簡単に取って代わられた。ハイブリッド車の本命市場と目する米国の出足ももたつく。6月までの販売はわずかに7524台。「米国の消費者は極めて合理的に動く。今回のインサイトはガソリン価格1ガロン3ドル以上で4年乗れば元がとれるということで仕込んだが、今のように2ドルではメリットを感じてもらえない」(近藤広一・ホンダ副社長)。米国の販売目標10万台の達成はこのままでは難しい。
相変わらず踏ん張る2輪車を除けば、ホンダを取り巻く環境は極めて厳しい。さて、それでもなぜホンダは赤字にならないのか?

- 【PR】
- “甘い”キムチで大躍進、革命児ピックルスの野望 -12/02/09
- 原発再稼働へ「前進」でも、関西電力が喜べない理由 -12/02/09
- キリンビバレッジが飲料業界5位に転落、カリスマ社長に重圧 -12/02/09
- 苦境に立つ野村ホールディングス、脱「リーマン」へ転換 -12/02/08
- 欧州生産撤退を決めた三菱自動車が次に打ち出す一手は北米事業の抜本再編か -12/02/07
- 金正日の死に涙する北朝鮮国民の心の内 -12/02/10
- サイバーセキュリティを重視した米国の新国防戦略指針、立ち遅れる日本の対応 -12/02/10
- O2Oビジネスの先端手法・ゲーミフィケーション《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命 第5回》 -12/02/10
- ユーロ安でも値下げせず、強気な輸入車が絶好調 -12/02/10
- 中国の不動産市場、下落局面は長期化が必至 -12/02/10
【東洋経済オススメ情報】

















