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アメリカにおけるインターネット選挙運動の歴史――解禁へ向け動き出したインターネット選挙運動[3](4) - 10/02/04 | 14:20


 こうすると、一度小口献金をした若者が、2回3回と同じクリックをしてくれるようになる。アメリカ連邦選挙委員会(FEC)は献金手段による分類をしていないため内訳は不明だが、総額3億3673万3791ドルもの個人献金を集めることができた。表のように他候補に比べ突出した数字である。

 大口献金は一見有利なように見えるが、裕福な支援者といえども一度献金すれば終わりである。キャンペーンの勢いを長期化させるためには、小口寄付者から何度も献金を募るほうが、金額的にも支持の広がり的にもすぐれた戦術なのだ。こうした支援の輪の加速度的広がりが、予備選挙においてヒラリー・クリントン上院議員に勝利する大きな要因となったのは間違いない。

■民主党候補の資金比較 クリックで拡大
民主党


■共和党候補の資金比較 クリックで拡大
共和党
出所:FEC資料


 本選挙での相手は、黎明期からインターネットを活用しているマケインだった。しかし、マケインはあろうことか、電子メールは使わない、SNSに自力でプロフィールを記入できない、自力ではオンラインニュースを読めない、などなどと公言してしまった。オバマはマケインに「アナログ候補者」のレッテルを貼ることに成功、イメージ戦略上、アドバンテージを築くことに成功したのだ。

 オバマは上述の流れで集金した空前の資金力をバックに圧倒的な選挙広告を展開し、大統領となった。オバマはまさしく、インターネット選挙運動の象徴といえるだろう。



※タイトル横写真:オバマ氏の公式YouTubeチャンネル
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