グローバル時代の成功のカギはダイバーシティ〜「アジア内需」のチャンスを生かす《5》現地を知り尽くすグローバル人材の存在が海外市場成功のカギを握る(1) - 11/06/01 | 17:28 |
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パク・スックチャ アパショナータ代表
日本は長年、自国で開発・生産したものを先進国で売り、大きな成功を収めてきた。そのため、国内にとどまっても高い成長を遂げることができた。そして、欧米先進国と共に日本は世界経済のリーダーとしての位置を維持していた。しかし、少子高齢化と激しいグローバル化が進む中で旧来のビジネスモデルが機能しなくなり、技術と品質では負けない日本企業の停滞が顕著になっている。
国内市場が縮小する一方で、目覚ましく発展するアジア市場に大きなビジネスチャンスが生まれている。それを狙い、日本の内需型企業でさえもアジア進出に動き始め、国境を越えたM&Aも活発化してきた。ヒト、モノ、カネ、情報が国境を越え自由に動けるボーダーレス時代において、中間所得層が拡大するアジア市場で通用するのは、現地で開発・生産し、販売していくビジネスモデルだ。ただ残念ながら多くの日本企業はこうしたビジネスのやり方は得意としていない。長期にわたり成功をもたらしてくれた従来のビジネス手法からどのように脱皮するのか、企業経営者の腕の見せどころだろう。
グローバル展開で成功を収めている韓国系や欧米系企業は、消費者のニーズを的確に取り込み、それに見合った商品の開発を進めてきた。ニーズに対して不必要な機能はすべてそぎ落とすことで低価格化し、現地に適合した価値と価格を提供する現地化戦略を推進し、新興国で成功を収めている。
たとえば電力事情の悪いインドでは停電が日常茶飯事だ。ノキアはこうしたインドの課題に気づき、それを解決する懐中電灯付き携帯を開発して大ヒット(人気製品)につなげた。韓国企業も現地の生活習慣や嗜好に見合った現地仕様を次々に開発し、現地の消費者から受け入れられている。
インドでは幸福を呼ぶ数字である「101」のレシピの付いた電子レンジ、各種インドカレーのメニューボタン付き電子レンジなどがヒットした。ほかにも高い気温の中で品質の劣化を防ぐために女性が化粧品を冷蔵庫に保存する習慣に着目し、「化粧品ボックス」を付けた冷蔵庫を販売して成功したという例もある。
発売と同時に爆発的な人気を呼んだのがイスラム市場向け携帯電話「メッカフォン」。韓国LG電子から発売されたこの携帯は1日5回の礼拝時間をアラームで知らせてくれるうえ、携帯電話に内蔵されたコンパス機能がメッカの方角を表示してくれる。イスラム教徒にとってはありがたい商品だ。
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