《財務・会計講座》NPV(正味現在価値)とは何か?〜超過利潤の源泉としての競争優位性(1) - 10/01/25 | 11:05 |
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本講座の第16回目で、投資判断の方法としてのNPV法について説明したが、今回はNPVそのものの意味について詳しく考えてみよう。NPVとは「Net Present Value」のことで、「正味現在価値」と呼ばれている。
企業・事業の価値は、その企業・事業が生み出すキャッシュフロー(「フリーキャッシュフロー」と呼ばれている)をそのキャッシュフローのリスクの大きさに見合った割引率(「WACC」「加重平均資本コスト」と呼ばれている)で現在価値に割戻したものである。そこからその事業を行うのに必要な初期投資額(企業であればその企業を買収するのに必要な投資額)を差し引いたものがNPVであり、NPVがプラスということは投下された資本の額を上回って価値を生み出したことを意味している。
企業・事業の現在価値の計算式は、「Σ(フリーキャッシュフロー)n/(1+WACC)^n」で表される。さらに、フリーキャッシュフローの計算式は、「FCF=EBIT×(1−税率)+減価償却費−投資−運転資本」。WACCの計算式は、「D/(D+E)×rD×(1−税率)+E/(D+E)×rE」で表される。
WACCは事業特性に見合った適正な資本構成(「最適資本構成」という)が実現されている限り、当該事業のリスクの大きさを的確に表していると言える(詳しくは、本講座の第19回目を参照)。この事業リスクは分散投資を通じて個別の変動要因が相殺された後の事業構造に基づくリスク(β)であり、理論的には、同じ事業を行っている限り、事業者間でのリスクの大きさは同一となる。
企業・事業の価値は、その企業・事業が生み出すキャッシュフロー(「フリーキャッシュフロー」と呼ばれている)をそのキャッシュフローのリスクの大きさに見合った割引率(「WACC」「加重平均資本コスト」と呼ばれている)で現在価値に割戻したものである。そこからその事業を行うのに必要な初期投資額(企業であればその企業を買収するのに必要な投資額)を差し引いたものがNPVであり、NPVがプラスということは投下された資本の額を上回って価値を生み出したことを意味している。
企業・事業の現在価値の計算式は、「Σ(フリーキャッシュフロー)n/(1+WACC)^n」で表される。さらに、フリーキャッシュフローの計算式は、「FCF=EBIT×(1−税率)+減価償却費−投資−運転資本」。WACCの計算式は、「D/(D+E)×rD×(1−税率)+E/(D+E)×rE」で表される。
WACCは事業特性に見合った適正な資本構成(「最適資本構成」という)が実現されている限り、当該事業のリスクの大きさを的確に表していると言える(詳しくは、本講座の第19回目を参照)。この事業リスクは分散投資を通じて個別の変動要因が相殺された後の事業構造に基づくリスク(β)であり、理論的には、同じ事業を行っている限り、事業者間でのリスクの大きさは同一となる。
●NPVの本質を経済学の基礎から理解する
それでは、NPVとは何であるかを理解するために、少し経済学の理論を復習してみることにする。経済学でいうところの「完全競争」とは、「市場が多数の小規模な売り手と買い手で構成されているために、価格は市場の需要と供給が一致する水準で決定され、どの生産者・消費者も、自分で価格を決定できないような経済状態」のことを指す。このような完全競争の下では、価格は市場の需要と供給が一致する(即ち、生産コストと収入が等しくなる)水準で決定され、生産者の利潤(収入−生産コスト)はゼロとなる。ただし、この場合の利潤とは経済学上の意味であって、会計学的な利潤ではない。経済学でいうところの利潤である「経済的利潤」とは、収入から投入された労働コストそして資本の機会費用を差し引いた後の利潤であり、経済的利潤がゼロということは、中長期的に商品の再生産を行うにあたって必要最小限のレベルの利潤のみ確保された状態を意味する。- 【PR】
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