企業パフォーマンスを上げるためのダイバーシティ・マネジメント――多様な社員の活用が競争力アップにつながっていく(2) - 11/02/18 | 10:43 |
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また、ある大手電機メーカーでは、それまでアシスタントとしてしか担当させていなかった女性社員を商品開発やデザイン部に積極的に配置していった。そしてある商品開発チームをほとんど女性で結成し、複数のヒット商品を創り出した。女性の使用者が多い家電製品を、実際に使う消費者側の視点で開発した商品が成功したのである。
これらは「ダイバーシティ(多様性)」に適切に対応している事例の一部であるが、多くの日本企業はまだダイバーシティを切実な問題として考えていない。そのため、具体的な成功例は海外ほどないのが現状だ。
しかし、今後、グローバル化はさらに進み、企業競争は世界レベルで激化していくことが予想される。消費者の多様性はもちろん、社員も正規、非正規、外国人など以前よりはるかに多様化が進んでいる。ダイバーシティを上手にマネージ(管理)して企業の成長につなげていくことがこれまで以上に求められている。
逆にこうした多様性を取り込んでいかなければ、日本企業は世界中の顧客や人材から相手にされなくなる可能性が高い。そのときになって慌ててダイバーシティの体制を整えようとしても手遅れとなるかもしれない。日本企業の競争力を今後も維持するためにも、今こそ本気でダイバーシティを進めるべき時であると考える。
パク・ジョアン・スックチャ

アパショナータ代表&コンサルタント ワークライフバランス/ダイバーシティ 日本生まれ、韓国籍。東京で聖心インターナショナル・スクールを卒業。米国ペンシルベニア大学経済学部BA(学士)、シカゴ大学 MBA(経営学修士)取得。米国と日本で米国系企業に5年間勤務。その後、韓国延世大学へ語学留学。日本に戻り米国系運輸企業に入社。同社にて日本・香港・シンガポール・中国など、太平洋地区での人事、スペシャリストおよび管理職研修企画・実施を手掛ける。2000年2月に退社。同年12月に日本で最初にワーク・ライフ・バランスを推進するコンサルタントとして独立。企業での社員の意識改革、働き方改革および教育研修に携わる。また、米国とアジアに精通したグローバルな経験を活かし、ダイバーシティ(多様性)推進に力を注ぐ。企業にもメリットをもたらす手法で進める在宅勤務導入コンサルティングで成功実績を出し、企業での在宅勤務(テレワーク)も専門とする。著書:『会社人間が会社をつぶす−ワークライフバランスの提案』(朝日選書)など。URL: http://www.worklifebalance.co.jp
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