B787は中期計画の柱。遅延の影響は大きい−−全日本空輸(ANA)社長 山元峯生(1) - 08/06/19 | 12:40 |
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中期経営計画の柱として、北京五輪前の世界初就航を予定していた最新中型旅客機「B787」(ボーイング)の導入が大幅遅延している全日本空輸(ANA)。燃費効率の高い最新機を世界に先駆けて大量投入し、一気にアジアナンバーワンを目指す思惑が狂った。足元では燃油高が続き、費用対策として重要な機材計画の練り直しが早急に迫られている。これまでライバル・日本航空(JAL)の混乱も追い風に業績を伸ばしたANAだが、2010年には成田・羽田の両空港の再拡張で発着回数が大幅に増えるほか、航空自由化の進展で日本とアジア、世界の空をめぐる覇権争いも激化する一方だ。次の一手をどう打つのか。ANAの山元峯生社長に聞いた。
――世界初就航を狙った期待の最新旅客機「B787」の投入が大幅に遅れています。
本来だと5月に受領して一生懸命に飛ばしているはずです。それなのにボーイングは今までに3回遅れると言ってきて、今の予定だと受領は来年8月と2年3カ月遅れになりそうです。それでもまだ本当か? というか最終確認ができていません。だから4月にボーイングに要望を出して最終スケジュールを出してくれと言っている段階です。電気のスイッチを入れるのは6月ということですが、テストフライトもあるので、まだもうちょっと様子を見ないと。
――燃油高騰の今、本来ならベストプラクティスだった?
B767の後継機として20%燃費効率がいいB787は、中期経営計画の本当の意味の柱でした。これだけ燃油代が上がってくると、計画が全部外れたというのは、経営に対するインパクトがものすごく大きい。最終的なスケジュールが決まったら、それじゃB767のリタイア予定時期を何カ月伸ばすとか、もう一度機材の中期計画を作り直さなければいけません。今年度は事業計画にまったく反映していませんから、まあいいんですね。ただ、B787は08年度6機、09年度6機と来年度末までに合計12機入ってくるはずでしたから、逆に言うと12機はリタイアしているはずで、来年度はちょっと大変だと思いますね。
――ボーイングには損害賠償を求めることになりますか。
燃費効率20%向上、09年度末までの12機、それから座席もB767より大きいですから、それで得べかりし収入、これの足し算で、スケジュールが決まったら、当然、計算をして請求します。
――787とは開発コンセプトが異なりますが、エアバスの新機種である超大型旅客機「A380」(エアバス)への代替もありえますか。
B787は搭乗率80%のニューヨーク線やフランクフルト線の2便目の使い方をイメージしていた。ただ、今までも信じていたB777、プラスB787の2種類でニューヨークへ飛ばす発想だと、B787も往復2機必要なので、結局は合計4機入れることになる。それだったら、大きいA380を2機だけ入れたほうが経済性などにマッチしているんじゃないか。そういうことがもう一度現実問題として検討スケジュールに入ってきます。当然、B787の遅れだけがすべてではないけれども、これが大きなトリガーでA380の検討もせざるをえません。現にA380はシンガポール航空が日本にも就航し、実際の燃費効率やお客様の反応、座席の仕様などが明らかになってきましたからね。
――燃油高の影響はどの程度?
08年度は3月末時点で80%ヘッジ済みなので、燃油高でもある範囲内で想定できます。収入さえしっかり確保できれば、経営的には配当は可能ですし、さらに国内の運賃うんぬんというところまではまだ発想はいっていません。ただ、来年度分はヘッジが今5割。さらに進めていますが、いかんせん価格が高いところでヘッジしますからね。今年に比べて何百億円、油値がさらにかさむのか、これはもう計算するのも恐ろしいですよ。さらにB787が下期に入らなければ、経営計画、予算、すべて大変な年になると思いますね。

――世界初就航を狙った期待の最新旅客機「B787」の投入が大幅に遅れています。
本来だと5月に受領して一生懸命に飛ばしているはずです。それなのにボーイングは今までに3回遅れると言ってきて、今の予定だと受領は来年8月と2年3カ月遅れになりそうです。それでもまだ本当か? というか最終確認ができていません。だから4月にボーイングに要望を出して最終スケジュールを出してくれと言っている段階です。電気のスイッチを入れるのは6月ということですが、テストフライトもあるので、まだもうちょっと様子を見ないと。――燃油高騰の今、本来ならベストプラクティスだった?
B767の後継機として20%燃費効率がいいB787は、中期経営計画の本当の意味の柱でした。これだけ燃油代が上がってくると、計画が全部外れたというのは、経営に対するインパクトがものすごく大きい。最終的なスケジュールが決まったら、それじゃB767のリタイア予定時期を何カ月伸ばすとか、もう一度機材の中期計画を作り直さなければいけません。今年度は事業計画にまったく反映していませんから、まあいいんですね。ただ、B787は08年度6機、09年度6機と来年度末までに合計12機入ってくるはずでしたから、逆に言うと12機はリタイアしているはずで、来年度はちょっと大変だと思いますね。
――ボーイングには損害賠償を求めることになりますか。
燃費効率20%向上、09年度末までの12機、それから座席もB767より大きいですから、それで得べかりし収入、これの足し算で、スケジュールが決まったら、当然、計算をして請求します。
――787とは開発コンセプトが異なりますが、エアバスの新機種である超大型旅客機「A380」(エアバス)への代替もありえますか。
B787は搭乗率80%のニューヨーク線やフランクフルト線の2便目の使い方をイメージしていた。ただ、今までも信じていたB777、プラスB787の2種類でニューヨークへ飛ばす発想だと、B787も往復2機必要なので、結局は合計4機入れることになる。それだったら、大きいA380を2機だけ入れたほうが経済性などにマッチしているんじゃないか。そういうことがもう一度現実問題として検討スケジュールに入ってきます。当然、B787の遅れだけがすべてではないけれども、これが大きなトリガーでA380の検討もせざるをえません。現にA380はシンガポール航空が日本にも就航し、実際の燃費効率やお客様の反応、座席の仕様などが明らかになってきましたからね。
――燃油高の影響はどの程度?
08年度は3月末時点で80%ヘッジ済みなので、燃油高でもある範囲内で想定できます。収入さえしっかり確保できれば、経営的には配当は可能ですし、さらに国内の運賃うんぬんというところまではまだ発想はいっていません。ただ、来年度分はヘッジが今5割。さらに進めていますが、いかんせん価格が高いところでヘッジしますからね。今年に比べて何百億円、油値がさらにかさむのか、これはもう計算するのも恐ろしいですよ。さらにB787が下期に入らなければ、経営計画、予算、すべて大変な年になると思いますね。

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