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エルメネジルド・ゼニアCEO――高級メンズブランドにとって新宿は有望なエリアだ(2) - 09/06/04 | 10:35


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――今回オープンした新宿の大型店店舗は、世界的な不況の中での出店となりましたね。エルメネジルド ゼニアのような、ラグジュアリーブランドには逆風となるのではないですか。

 ゼニアブランドの品質については自信を持っています。ですから、不況だからといって、価格を引き下げたりすることはしません。

 ただ、今回の開店にあたっては、買い求めやすい価格帯の商品も当初より増やしています。新しい顧客にもぜひ来店してもらいたいと考えています。

 東京の新宿は日本の中で見ても、例えば銀座に比べれば新しく発展している魅力的なエリアです。伊勢丹など顧客の支持を得ている百貨店もありますしね。

 しかし、新宿には高級専門店はあまりなく、この分野では充分な市場規模があると考えています。確かに不況期の出店になりましたが、長い目で考えるべきでしょう。

――これからの日本での戦略について教えて下さい。

 世界的なバランスの中で考えていきます。日本の売上高は全世界の約10%を占めており、36店舗を展開しています。そのうち路面店は6つほどで、残りの店舗は百貨店の中のインショップが中心です。日本には今まで意欲的に投資をしてきましたが、今回の旗艦店オープンで、一区切りついたと考えています。

――店舗戦略の中心である、百貨店は現在不況に喘いでいます。

 現在の戦略を大きく変える予定はありません。いまは世界経済が混乱している時期であり、先行きが見えにくい。経済状況が落ち着いてから戦略を立てていくべきでしょう。 

 日本の百貨店の苦戦については私も知っていますが、百貨店という業態がなくなるわけではありません。百貨店の中でも強い企業は必ず生き残ります。私達はそうした百貨店などと組んでいきたいと考えています。


エルメネジルド ゼニアグループ
 1910年に初代エルメネジルド・ゼニア氏により北イタリアのトリヴェロで設立。良質な原毛の買い付けから、紡績、織物まで一貫している服地メーカー。世界の複数のスーパーブランドが同社の生地を使っていることはよく知られている。約40年前からは小売店も展開。最高級の「エルメネジルド ゼニア」を核に、若者向けでファッション性も高い「ジーゼニア」、さらに革新的な技術を取り入れたアーバンスポーツウエアの「ゼニアスポーツ」の3つのブランドポートフォリオで展開。08年の売上高は約8.7億ユーロ(約1136億円、1ユーロ=130円換算)。売上高の内訳は生地関連と小売関連がほぼ半分ずつを占める。株式は公開していない。

エルメネジルド・ゼニア
 1955年生まれ。53歳。ロンドン大学で経済学学士号取得。2007年より同グループのCEOに就任。創業者を含めグループの4代目。イタリア・ラグジュアリー製品協会副会長



(福井 純 =東洋経済オンライン)
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