永守重信・日本電産社長――売り上げが半減しても黒字化できる経営体質に(3) - 09/03/12 | 07:08 |
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――今後の成長戦略の武器となるのは、やはり省エネ性に優れたブラシレスモーターでしょうか。
日本電産はブラシレスモーターで世界トップメーカーですからね。世界60%のシェアを持っている。このブラシレスモーターはブラシ付きモーターの半分ほどしか電気を使いません。今の家電、たとえば冷蔵庫や洗濯機はどんどん技術革新が起きていますが、これには全部ブラシレスモーターが入っています。
ブラシレスモーターは世界マーケットのまだ20%しか普及していないのですよ。将来は100%に必ずなる。ブラシレスモーター搭載のエアコンは、日本では大半がそうですが、米国ではまだ1%か2%しかありません。
――後継者の育成について、どのように考えておられますか。
今の僕の経営スタイルというのは次の人では無理ですわ。集団指導体制にならなければね。一方で、社長は育成してできるものではないのですよ。交代を無理にすると、次々に社長が替わっていくことになりかねません。実は、ついこの間までは「売上高が1兆円になったら会長に」ともひそかに描いていました。が、今回のクラッシュに直面して、あと20年は続けようと考え直しました。周囲には「しばらく社長になる目はないぞ」と言っています(笑)。
トヨタ自動車では再び創業家の社長が就任されますが、僕は今こそそういうことをするべきだと思いますね。創業家がカムバックすることで「求心力」を保つ。社員や販売店などが不安を抱えている中で必要なのは、リーダーシップよりも求心力。あの人が言うのだからやむをえないと、納得してもらえる経営者が必要な時期ではないでしょうか。
ながもり・しげのぶ
1944年京都府生まれ。67年職業訓練大学校電気科卒。73年、28歳で日本電産を設立。80年代より積極的なM&A戦略を展開。著書に『奇跡の人材育成法』『情熱・熱意・執念の経営』など。緑色を好みコーポレートカラーに。同色のネクタイを1300本以上持つ。
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(鈴木雅幸、梅咲恵司 撮影:今井康一 =週刊東洋経済)
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