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ドル基軸通貨体制は終焉、通貨無極時代に〜米国債格下げが意味するもの――浜矩子・同志社大学大学院ビジネス研究科教授(1) - 11/08/08 | 16:41


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 8月5日、スタンダード&プアーズが米国債の格付けをAA+に引き下げた。初のAAAの座からの陥落である。かねて、ドル基軸通貨体制の終焉、1ドル=50円時代が来ると主張していた、同志社大学の浜矩子教授に、話を聞いた。

――格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが8月5日に米国債の格下げを発表、初めて、AAAの座から陥落しました。

 ドル基軸通貨体制の終焉の物語の最終幕を見ている思いだ。ドルはもはやAAAというリスクゼロの通貨ではなくなり、基軸通貨としての命脈は名実ともに断たれた。歴史認識からいえば、ニクソンショックで金から切り離されたときから、その運命は決まっていた。
 
 ただ、それまで世界で幅広く使われ、多くの人々がドル建てで資産を持ち、ドルで決済を行っていた。一気に紙くずにするには影響が大きすぎるので、騙し騙し使ってきた。皆で、ドルが裸の王様であることに目をつぶってきた。
 
 その後、ほぼ10年毎あるいはそれよりも短いスパンで、たびたび、こうした米ドルの「基軸通貨のフリ」を試す展開が市場で起きてきた。リーマンショックはその最大のものとなった。
 
 財政という国家の機能の根幹がここまでボロボロの状態になったことで、40年かけた大河ドラマの最後に来ているという感じだ。イギリスのポンドが名実ともに、基軸通貨の地位を降りたのが、1947年、やはり40年の命運だった。

過剰供給、ゼロ金利、格下げで吸引力失うドル

――これまでどおりに、金融緩和の実施、米国もQE3(量的緩和第3弾)を発動するのではないかと言われています。しかし、通貨の信認が問われているときに、このような政策が妥当でしょうか。

 良くはないが、成長を下支えしなければならないと考えるだろう。結果として、通貨の供給量がますます増え、ドルの価値が落ちる。こうした矛盾に、いかにドルが基軸通貨として「ヤバイ」か、という状況が表れている。
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