誰が世界をデザインするのか? 世界情勢は予想外の混沌へ《田村耕太郎のマルチ・アングル・ビジョン》(3) - 11/02/03 | 10:27
これは、独裁、若年高失業、食糧価格高騰直撃をセットでそろえるアラブ諸国に広がるおそれが強い。すでに、ヨルダンやサウジアラビアにも飛び火した反政府デモは、中東情勢を不安定化させることを最も恐れるイスラエルを緊張させている。イランはそれに大喜びだ。中東情勢は予断を許さなくなりつつある。
この政変は、反イラン・親米であったエジプトの政変をぬか喜びするイラン、そして東アジアの中国にまで伝搬する可能性がある。この政変の程度や広がりによっては、原油価格や穀物価格に大きな影響が出る。もちろん、金融市場も貿易体制も無縁とはいくまい。エネルギーや食糧を海外に依存する日本にとっては深刻な事態だ。
一気に世界情勢は緊迫してきた。これに世界がどんなスキームを使ってどのように対処していくのか。世界に広がる反政府デモのようなグローバルな課題に取り組む場は、これからはどこになるのか? 国連なのか? G2なのか? G8なのか? G20なのか? それとも別の枠組みができるのか? 米国から提言と分析を続けていきたい。
たむら・こうたろう
米イェール大学マクミラン国際関係研究センターシニアフェロー。前参議院議員(民主党)
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