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中国広州・リトルアフリカ現地ルポ――“アジアのブルックリン”現る! 20万人が一獲千金を夢見る街 (5) - 10/01/21 | 08:05



 06年の対アフリカ政策文書以来、中国側では主に大手製造業がアフリカ輸出を拡大してきた。通信設備や鉄道車両といった法人需要分野が中心だ。こういったアフリカ進出第1世代の企業によって、現地にヒトとモノの中国ネットワークが根付いた結果、商魂たくましい中国のビジネスマンが民間ベースで市場開拓に乗り出しているのだ。

 中国政府も農民や四川省の震災被災者など、低所得者がアフリカで起業することを奨励。日本のブラジル・ハワイ移入政策を彷彿とさせる戦略だ。

 一方で急増するアフリカ人は、広州の社会にも軋轢をもたらしている。ビジネスに失敗したアフリカ人が、中国の農村出稼ぎ者に混じって工事現場や工場で働く例も出ている。不法滞在・就労をめぐるトラブルも増加。

 09年7月、広州のある派出所が商業ビルで不法滞在取り締まりのパスポート検査を行ったところ、複数のアフリカ人が窓から飛び降り重傷を負う事件が発生。死者が出たとの噂も広まり、この派出所を大勢のアフリカ人が取り囲み抗議するという騒ぎになった。

 広州とアフリカの結び付きは、互恵という言葉で表現するにはあまりに厳しい競争関係だ。だが、こうした軋轢が生まれるのも両者が緊密につながっているからにほかならない。

(杉本りうこ =週刊東洋経済)
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