産業・業界

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録

“飲料自販機”設置競争の熾烈、転機に立つドル箱事業 (6) - 09/10/29 | 12:15



 もう一つの理由は、どの業界首脳も口に出さないが、サントリーとキリンの自販機台数が1+1=2にはならないことが、これまでの例からわかっていることだ。両社の自販機が並んで設置されている場合、かなりの数の自販機が撤退を余儀なくされる。そのすき間に自社の自販機を入れられるという読みがある。

 一方で、サッポロホールディングスが従来から販売提携関係にあるポッカコーポレーションに出資を決めたり、伊藤園が大塚製薬グループの自販機運営会社に出資を決めるなど、中堅同士でまとまる動きがある。伊藤園はスーパー、コンビニなど手売りで伸びてきたが、自販機拡大にも積極的に取り組んでおり、もう一つの台風の目になりそうだ。

 今後はダイドードリンコが業界再編にどうかかわっていくかも注目される。同社は飲料生産は全量を外部のパッカーと呼ばれる製造業者に委託し、自販機オペレーションに特化している。その機動的な経営やオペレーターとしての能力に、業界の評価は高い。オーナー経営で独自路線を貫くダイドードリンコだが、環境がさらに厳しくなれば、どこかのグループと提携したり、経営統合する可能性がないとはいえない。

(内田通夫 撮影:今井康一、尾形文繁 =週刊東洋経済)
  • 【PR】

産業・業界一覧へ

ビジネス新着情報一覧へ



東洋経済オンラインは、東京証券取引所・大阪証券取引所・名古屋証券取引所・野村総合研究所・ダウ・ジョーンズ・ジャパン(株)・クォンツ・リサーチ株式会社によって提供される情報を用いて、センティリオン株式会社で作成および運営を行い、情報提供をしております。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。