地デジ化で加速するテレビ局“負の連鎖”(1) - 11/07/22 | 12:13

7月24日の地上デジタル放送への完全移行が目前となった。アナログ放送の画面にはカウントダウンが常時表示され、総務省やテレビ局などの関係者は追い込みに躍起になっている。
テレビ局の最大の不安は「テレビ離れ」の加速だ。地デジ化は電波の有効利用を目的とした国策。移行後に空く電波は、携帯電話や防災など次世代通信へ割り振られる予定で、テレビ局の収益にはつながらない。むしろこれを機に、テレビを見ない人が増える懸念が強まっている。
野村総合研究所の山口毅主任コンサルタントは、「地デジ化後はテレビ視聴世帯数が100万減少する可能性がある」と指摘する。この数字は全国5000万世帯の2%に相当。単純に考えると、単価が上がらなければ、2%分の広告収入が消える計算だ。
すでに予兆はある。野村総研が2010年に1年前と比較したメディアの接触時間調査によると、接触時間が減った人の割合が最も多いのが「地上波放送のリアルタイム視聴」で26%。一方、増えた人の割合が最も多いのが「パソコンでのネット利用」で35%と、新旧メディアの勢いの差は歴然だ。特にテレビ局がコアターゲットとする10代と20代でテレビ離れが進む。
バラエティ特番を濫発
ただでさえ、テレビ局の足元の経営環境は厳しい。
「ついに昨日、19時台の民放は全局、視聴率が1ケタになった(関東地区)」。6月中旬、テレビ朝日の人気プロデューサーがツイッターでつぶやいた発言に対し、「当然だ」などの声が上がった。19時台はゴールデンタイム(19〜22時)のスタートを飾る花形であり、これまでは考えられなかった出来事だ。
- 【PR】
- 成田と羽田の空港間競争、格安エアライン就航を促す -12/05/16
- スマホ向け無料通話アプリが爆発的に普及、翻弄される通信会社 -12/05/16
- 進化するO2O、ユナイテッドアローズの挑戦《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》 -12/05/11
- 自動車メーカー絶好調でも、株価が反応しない理由 -12/05/11
- 中国人訪日旅行に異変、急速に進む個人化の波 -12/05/10
- 成田と羽田の空港間競争、格安エアライン就航を促す -12/05/16
- 食品スーパーのライフコーポとヤオコーが、“独立”守りつつ、商品共同開発などで業務提携へ -12/05/16
- スマホ向け無料通話アプリが爆発的に普及、翻弄される通信会社 -12/05/16
- 主観を排した選手集めでチーム全体の力が向上した――オークランド・アスレチックスGM ビリー・ビーン -12/05/16
- ライバルは牛丼? マクドナルドが値下げするワケ -12/05/15
【東洋経済オススメ情報】











