金投資広告特集『金価格を科学する』

制作・東洋経済広告企画制作部

金と株、債券の関係 ポートフォリオに金を組み入れると

 日本の機関投資家のポートフォリオは、主に日本株式・債券、外国株式・債券の四つのアセットクラスで構成されてきた。そこに、金を組み入れる動きが始まっているようだ。

 金は、四つの投資対象とは値動きが異なり、分散効果が期待できる。たとえば日本株と金の値動きを見れば、その違いは明らかだ。1985年から2011年まで約27年間の金との相関係数を見ると、日本株とはほぼ相関性がなく、日本債券とはごく弱い逆相関。外国株・債券は為替の影響を受けるため、やや正の相関が見られるが、それでも0.24、0.48と、それほど高くない。金のリスク(リターンの標準偏差)も、日本・外国両株式より小さい。

 ワールド ゴールド カウンシルでは、平均的な企業年金ポートフォリオ(毎年度の企業年金連合会実態調査の資産配分構成を基に4資産のみ保有と仮定)に金を加えていた場合の1999年度から2009年度まで11年間のリスク、リターンをシミュレートしている。株式を減らし、代わりに3%、5%の金を組み入れた場合はリスクが減少。日本債を減らし金を入れるとわずかにリスクが上昇するが、外国債の減ではほぼ同じだった。一方、リターンはこの間に金価格が上昇したので、いずれのケースとも改善する。「この期間は金価格の上昇期であり、このシミュレーションはあくまでも過去データによる結果論。しかし、金の他資産との相関の低さや資産保全性など金の特有性に変化はない」(津金氏)。また、森田代表は「分散効果とともに、インフレ、為替、テール・リスクのヘッジにも使える金に、日本の機関投資家の関心も高まっている」と話す。

金価格の動きと日本の株価
金および伝統的資産の相関関係とリスク
金を組み入れたポートフォリオのリスク・リターン
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