M2M特集
アプリックス
お客様の情報を自動的にクラウドに送信
スマホやタブレットと連携する
新しいビジネスを生み出すM2M
全く新しいビジネススタイルを実現。最先端のM2Mとクラウドの技術を組み合わせることにより、
さまざまな商品や機器を簡単にインターネットのサービスと連携できる1000円以下の低コストな
モジュールが登場し話題を集めている。開発元のアプリックスに取材した。
周辺機器感覚で簡単に通信モジュールを搭載できる
鈴木 智也
代表取締役CEO
アプリックスのショールームを訪問すると、バーコードリーダー、血圧計、トイカメラ(おもちゃのカメラ)、エクササイズマシンなどが並んでいた。
「ここにある機器は、どれもネットワークにつながっているんですよ」と、鈴木智也CEOが説明してくれる。実際に血圧計を使ってみると、測定したデータが離れたところに置いてあるスマートフォンに即座に表示された。
市販されている普通の血圧計をいわゆるM2Mの機器に変えているのは、同社が開発した小型の通信モジュールだ。血圧計には3.5 センチ角程度のモジュールが接続されており、このモジュールがデータをクラウドに送っているのである。鈴木CEOによれば、メモリーカードやケーブルでデータを取り出すことができる機器であれば、その端子を利用して簡単にクラウドに繋げられるのだという。体重計やエクササイズマシンなど、端子の無い機器であっても、新しく開発したICチップを加えるだけでクラウドに繋がるようになる。
さらに驚くのはその通信モ ジュールの価格だ。一般的に、既存の機器に通信機能を追加する為には、CPUや通信機能などを搭載した1個数千円〜数万円程度するモジュールが必要だったが、アプリックスが今回開発したものは1個1000円以下だという。低価格を実現できた秘密について、鈴木CEOは次のように説明する。
「従来の通信モジュールは個々の機器に合わせて、ハードウエアやソフトウエアを特注で開発するのが当たり前でした。このため、身近な機器ほど通信機能を追加する為のコストが非常に割高になっていたのですが、当社は独自に開発した技術を用いてインテリジェントなM2M 用のICチップを開発し、クラウドを活用することにより低価格化することに成功しました。このICチップをつなぐだけで、さまざまな機器のデータをクラウドに送ることができます。さまざまなクラウドコンピューティングなどの仕組みを利用すれば、今まで実現が難しかった新しいビジネスが簡単に生み出せます」。
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