時代が変わったとはいえ個人の運用スタイルは長期分散投資が基本です。より有利な商品を活用し資産を形成していくことが今後のライフプランに欠かせません

世界を駆け巡る深刻な金融危機が近年、相次いでいる。
大きなダメージから回復するのはいつなのか、先の見えない状態が続く中で、
資産を守り、殖やしていくためにはどうしたらよいのか。
激動の時代における資産運用方法について、ファイナンシャル・ジャー ナリストの竹川美奈子氏に伺った。
広告特集 制作:東洋経済広告企画制作部

資産運用には明確な目的とゴールが必要

LIFE MAP,LLC代表/フィナンシャル・ジャーナリスト 竹川 美奈子
竹川 美奈子
Minako Takekawa
LIFE MAP,LLC代表/
フィナンシャル・ジャーナリスト
明治大学政治経済学部卒。出版社や新聞社勤務などを経て独立。新聞や雑誌、書籍などで幅広く取材・執筆活動を展開。投資信託やETF、確定拠出年金セミナーの講師なども務める。

―― 全世界を駆け巡る金融危機が続いています。

竹川グローバル化が進んだことで金融市場を大きく揺るがす出来事が発生する頻度がとても高くなっています。こうした状況下では、投資する資産クラスや地域などを分けても、分散効果が出にくいといわれています。ですが、まったく分散効果がなくなったわけではありませんし、瞬間的な大暴落が過ぎた後の回復期に入ると、各資産同士の値動きは違ってきます。

 やはり個人投資家にとって長期分散投資が資産運用の基本であることに変わりはないでしょう。ただ、今まで以上に運用の目的とゴールを明確にし、リスク管理を徹底する必要があります。

今まで以上にリスク管理の徹底を

―― 投資・運用の基本をおろそかにしてはいけないわけですね。

竹川ええ。特にリスク管理は、かつてないほど大切になってきています。たとえば、気がついたら特定の新興国やREIT(上場不動産投信)といったファンドでポートフォリオの大半が占められていたというケースも少なくありません。だからこそ、まずは自分の足 元を見つめてみること。資産の内訳、つまり金融資産と実物資産、そして負債がどれだけあるのか。年間の収支と貯蓄額はどれだけあって、投資に回せるお金はいくらくらいなのか。投資しているお金の資産配分はどうなっているのか―などを知っておくべきです。

 その上で、目的と自分のリスク許容度に見合った運用をゴールに向かって進めていく。決して自分の好みで運用する商品を決めてポートフォリオを偏らせてしまったり、感情に流されて売却するタイミングを逸したりしないように注意が必要です。

 さらに投資するタイミングを分散する、万一相場が大きく崩れた際には買い増しできるようキャッシュを備えておくといったことも、リスク管理を考える上で欠かせない視点です。

―― ポートフォリオはどのように構成すればよいのでしょうか。

竹川個人の資産運用の核になるのは株式や債券だと考えています。ただ、潤沢な投資資金を有する機関投資家と違って、個人が投資、運用に回せる資金には限度がありますから、単体の株式と債券のみを組み合わせて資産の分散を図るのは難しいという現実があります。 そこで、一つの商品を買うだけで分散効果が得られるETF(上場投資信託)や投資信託などを活用する方法が考えられます。

 ETFは特定の指標に連動するように作られた金融商品で、証券取引所に上場しており、証券会社を通して時価で売買できます。一般に投資信託よりも保有コストである運用管理費用(信託報酬)が割安なので、ポートフォリオ全体のコストを引き下げるというメリットがあります。

ETF & ETN 関連記事
三菱UFJ信託銀行 ウェブサイトへ 貴金属投資の
新たなスタンダード
貴金属現物型ETF『金の果実』

関連記事を読む

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ ウェブサイトへ 世界の機関投資家が活用する
金ETF
『SPDR®ゴールド・シェア』

関連記事を読む

資料請求ページへ