ヒューマンイノベション・フォーラム リポート グローバル新時代に向けた「人と組織」の新しいかたち

加速する経済のグローバル化の中で、世界と戦うため、
グローバル人材の確保は、日本企業にとって喫緊の課題となっている。
しかし、内向き志向が指摘される日本で、 そうした人材の育成はなかなか進んでいない。
9月30日、東京・大手町サンケイプラザで開催されたフォーラムでは、
グローバル時代の世界と向き合ってきた最先端の講師陣とともに、
グローバル・リーダーシップとは何か、
その育成に何が求められるのか、などについて考えた。
主催:東洋経済新報社
特別協賛:株式会社グロービス/株式会社WEIC
協力:HRプロ株式会社/労務行政研究所
制作・東洋経済広告企画制作部
 
オープニングで、主催の東洋経済新報社、柴生田晴四社長は「3.11以降、日本企業は、単なる復旧を超えて、グローバル化の中で生き残るための変化を加速させている。最近の内向き志向を脱し、世界で勝負するため のリーダーが求められている」と、このフォーラムのテーマの意義を強調した。続いて、大学教授、企業経営者、人材分野のコンサルタントらが登壇し、グローバル・リーダーシップについて、さまざまな角度から、その知見を語った。
基調講演戦いの場での「決断と実行」
石倉 洋子 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科
石倉 洋子
慶應義塾大学大学院
メディアデザイン研究科
教授

 基調講演で、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の石倉洋子教授は、多極化、激しい変化、情報通信技術の進歩、などで特徴づけられる世界の姿から、求められるリーダーの具体像を探った。

 石倉氏は、グローバル市場は、勝つか負けるか、のゼロ・サムではなく、ポジティブ・サムの競争になると指摘した。そこでは、自社の強みを原点に据え、ユニークな組み合わせの中から売れるものを探るために、自分なりに考え、試行錯誤を進めることが必要になる。

 特に、複雑さを増している21世紀の課題は「どんなに偉大なリーダーも一人で解決することはできなくなった」と強調する。東日本大震災で世界に認められた“現場力”という日本の強みを生かすには、一般に待望されているようなカリスマ的なリーダーではなく、「一人ひとりが、その場で決断し、実行するリーダーシップこそが大切だ」と、演題に込めた意味を語った。


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