ヒューマンイノベション・フォーラム リポート グローバル新時代に向けた「人と組織」の新しいかたち

制作・東洋経済広告企画制作部
参加者が大いに関心を寄せたセッションレポート
アルー 代表取締役社長 落合文四郎氏

エンゲージメント経営が組織を変える

 企業に対する従業員の貢献度を推し量る指標として、「エンゲージメント」が利用されるようになってきました。エンゲージメントとは、モチベーションとコミットメントの組み合わせであり、従来利用されてきた「満足度」 よりも財務指標に直結するとして、注目を集めています。

 エンゲージメントとは、「社員が組織に対して強い愛着を持ち、仕事に対して熱意を持っていること」です。たとえば、青果コーナーで「グレープフルーツはどこ?」と聞かれたお客様に、口頭で場所を教えるだけではなく商品の前へ導き、選び方も教える。これがエンゲージメントの高い従業員であり、さらに企業に対する顧客の高いエンゲージメントを醸成します。エンゲージメントの向上は収益性12%、生産性18%、顧客の規模12%の拡大があ るという科学的根拠が米国の大手コンサルティング会社ギャラップによって証明されています。事故も減り、社員の離職率も大幅に下がります。

 アルーでは、ギャラップ社との日本唯一のパーナーシップにより、エンゲージメント向上のコア要素となる12の質問「Q12®」を用い、エンゲージメントの見える化から現場での改善活動を支援するワークショップを、各企業において実施しています。世界では150カ国500社以上、日本国内では20社以上に採用され、67カ国の言語によりグローバルな展開に対応しています。

 アルーからグローバル競争で勝つための提言をいくつか紹介します。「自社にとっての成功要因を明確化する」「成功要因の強化・向上を狙う『組織』に注目する」「その組織のエンゲージメントを、現場の『チームレベル』で『測定』する」「指標は、なるべくシンプルでわかりやすいものにする」「成功要因の強化・向上のために、現場の管理職を巻き込む」これからのグローバル時代に「エンゲージメント」が重要であることをぜひ認識してください。

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