制作:東洋経済広告企画制作部

広告特集 サステナブルな社会を作る

<第2部>キーワードが紡ぎ出す新しい社会像

太陽熱 Solar Thermal 矢崎総業

第2次石油危機の後の1980年代前半に
代替エネルギーとして太陽熱利用はピークを迎えた。
そして今、CO2を出さない太陽熱利用が再び注目されている。
そのエネルギー効率の高さが一つの引力になっているのだろう。

 地球温暖化対策で、CO2削減に向けた自然エネルギーの利用が盛んになり、アメリカやオーストラリアの砂漠では太陽熱を集めて沸騰させた水蒸気でタービンを回す太陽熱発電が行われている。日本でも、太陽熱のエネルギー効率の高さが、改めて見直されるようになってきた。

 熱を集めて使う太陽熱利用機器のエネルギー変換効率は40%以上とされ、圧倒的に効率が良い。また、半導体を使う太陽光発電パネルに対して、屋根の上で太陽熱を集めて使う太陽熱機器の設備費は比較的安い。 機器の性能や耐久性も、歴史の長い国産品は世界的高水準にあり、費用対効果の面でも優れた自然エネルギーなのだ。

 太陽熱の用途は意外に広い。太陽熱温水器の場合は風呂や台所の給湯が主だが、ソーラーシステムの集熱パネルは、補助熱源とも組み合わせられていて、セントラル給湯が可能になる。また、空気式ソーラーシステムでは、高温に達した空気を暖房に使える。さらには、熱を吸収式冷凍機に投入することによって冷房にも利用されるなど、住宅設備の中での太陽熱の使い道は広がりをみせている。

  ソーラーシステム振興協会の試算によると、太陽熱利用機器の集熱量は、温水器の標準である3平方メートルの集熱器で156万キロカロリー、6平方メートルが標準のソーラーシステムなら312万キロカロリーになる。集熱面積3平方メートルの太陽熱温水器の場合、灯油なら222リットル1万6805円、電気なら2267キロワット時、5万2141円相当(金額は2005年の主な家庭用燃料価格に基づく)を節約できる計算という。また2003年末時点の太陽熱機器累計出荷数を基に行った試算では、年間の集熱量は原油換算で約74万キロリットルのエネルギーに相当する。(原油発熱量9250キロカロリー/リットルで計算)同量の原油消費で排出されるCO2 は193万トン。2003年の家庭部門年間CO2排出量の約3%にもなる。

 温水器とソーラーパネルの出荷台数は1975年から2008年までの累計で温水器315万5000台、ソーラーシステムが62万9000台以上。太陽熱は、太陽光発電と同等、もしくはそれ以上に利用価値の高い自然エネルギーだ。

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