制作:東洋経済広告局企画制作部
第2回

戦略的コスト削減パートナーズガイド


世界的な大不況からようやく日本経済も立ち直りつつある。しかし、依然として厳しい状況にあることに変わりはなく、この状況の中を勝ち抜く企業になるためには、さらなる企業体質の改善が求められる。 そこで、本特集では、強靭な経営土台のために欠かせないコスト削減に向けてのキーワードと、それを具現化した最新ソリューションを紹介する。

物流コスト

世界不況で経営環境が厳しさを増す中、各企業はこれまであまり手をつけてこなかった物流コストの見直しを進めている。
特に最近は、景気の低迷に伴って物流量も落ち込んでおり、輸送トラックの空きスペースも目立つ。輸送効率引き上げのために、ライバル会社同士が手を結び、製品の共同輸送で、輸送費削減を始めた業界もある。
 こうした状況の中、物流部門をアウトソーシングする動きも広がっている。固定費用が高止まりする自社所有や運送会社でチャーターするトラックによる輸送から、路線便のような中小口輸送への切り替えも増えている。
 中小口輸送の場合、荷物の量に合わせて輸送費を変動費用にできるメリットがある。一方で、荷物の量が少ないと割高になったり、箱つぶれなどの可能性も考慮しなければならない。荷物の量や内容を勘案して、最適な輸送手段を選択することが重要だ。
 しかし、輸送費だけを見ていては物流コストの削減を達成するのは難しい。たとえば、輸送中に製品を守るには厳重な梱包が必要で、梱包材、梱包に当たる人員の人件費もかかる。また、輸送後に廃棄される梱包材の環境負荷も無視できない。さらに、機械の輸送の場合、設置担当者が荷物到着に合わせたスケジュールで動くので、待ち時間ロスなど人件費の無駄も発生する。製品の発送まで時間が空くと、倉庫の保管費用もかさむ。物流コスト削減は、多面的な要素を持つ物流をトータルに考えて進める必要がある。

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ボックス貸切の新発想でトータル物流コストを削減

ボックスチャーター

代表取締役社長 小佐野豪績  トラック一台を貸切るには小さすぎるが、宅配便には大きすぎる。 そんな荷物にぴったりなのが、ボックスチャーターが提供する「JITBOXチャーター便」だ。トラックの代わりに「ロールボックスパレット」(縦横約1メートル、高さ約1.7メートル)と呼ばれる専用コンテナをチャーター。トラック貸し切りと、小口輸送との間に新たな輸送手段を設けた。荷物の大きさや量に合わせた、適正な輸送手段の選択肢が広がり、輸送コスト削減につながる。
 しかし、たとえコストを削減できても、配送のスピードや荷物の安全性などに不安があれば、新たな輸送手段とはなり得ないだろう。

 JITBOXチャーター便の特色は、自社所有や貸し切りのトラックを上回る輸送の質、速さ、利便性を実現したことだ。
 その秘密は、ロールボックスパレットにある。鉄柵の囲みにキャスターを付けたコンテナで、ヤマト運輸が宅急便の仕分けや積み込み作業の効率を向上させるために開発したものだ。もともとが宅急便用の機器なので、翌日配送を基本にした宅急便の仕組み・ノウハウをそのま ま適用でき、スピードに加え、時間帯指定配送まで可能にした。特に、機器輸送の場合には設置担当者のスケジュール管理が容易になり、待ち時間ロスの削減に貢献している。

 ボックスパレット自体の機能性も注目点だ。1.8立方メートルのスペースは、ちょうどコピー機、ATM、現像機などの中型機械を運ぶのに適した大きさだ。そのうえ、パレットの鉄柵が周囲の衝撃から守ってくれるので、木枠や大量の段ボールを使った厳重な梱包をしなくても済む。梱包の手間や梱包材が大幅に削減で きるうえ、大量の梱包材廃棄で発生していた地球環境への負荷も減らすこともできる。移動用のキャスターが付いているので、積み替えの際の衝撃も少なく、輸送中の揺れも吸収するので安全性はさらに高まる。

カーボンフットプリントのライフサイクルイメージ  ボックスチャーターでは、こうしたメリットをさらに充実させた3Qサービス(Quality = 品質、Quick=速い、地球環境の「球」)を提供。ボックスパレット専用のエアクッションのベルトなど、リユース可能な緩衝材を開発、レンタルすることで、軽梱包でも安全に運べる工夫を図っている。
 また、宅急便のノウハウを踏襲することで、従来の貸し切りトラック輸送にはできなかった、複数の目的地への同時配送も可能にした。支店や販売店などに、販促物やパンフレットを同時に届ける必要がある場合などに威力を発揮する。

 物流は今、専用から汎用へ、という大きな流れの中にある。空きスペースを抱えたままの専用トラックで輸送するより、中ロットのボックスパレットで保護された荷物を汎用トラックで積め合わせ方式に運ぶ方が、梱包、保管を含めたコスト全体を効率化できる可能性は広がる。
 小佐野豪績社長は「物流は事業の出入り口。ここを制すれば、関連各部門の人件費など、さまざまな経費を効率化し、事業全体のコストを削減できる」と話す。JITBOXチャーター便は、物流見直しを進める企業の強力な味方となりそうだ。
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ボックスチャーター
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